前科者

漫画の刃漫画の刃

色々と考えさせられる漫画、前科者。

この漫画は、犯罪を犯して刑務所を出所した前科のある人と、前科者の更生を助ける保護司の仕事や生き方など人間ドラマを描いた漫画です。

漫画として評価は高く面白いです。

ただ、「面白い」という漫画ではなく人としての生き方を学べる漫画です。

漫画、前科者1巻:まんが王国

漫画名 前科者:ぜんかもの
原作/作 月島冬二/香川まさひと
星で評価 3.0

前科者の生き方がわかる漫画

普通に暮らしている一般市民では知り得ない、人を殺めたりして刑務所に入った人たちが刑務所を出所した後の生き方をリアルに描いている漫画だと思いました。

主な登場人物

登場人物は、阿川佳代(あがわ・かよ)という女性。漫画の表紙になってるメガネをかけた真面目そうな女性です。そんな彼女の仕事は、前科者の更生を手助けする保護司という仕事です。

前科者1巻では、そんな阿川が石川二郎という兄を殺めた前科者を担当することに。

この石川自体は、根は生真面目で本当はすごい良い人ですが、血のつながらない兄に恋人を寝取られ、それに対して怒り犯行に及んでしまった人物。

正直、彼の生き方を見ていると本当に辛い。生真面目だからこそ、近寄ってくれる悪い人たちに直ぐに騙されしまう。刑務所から出た後も、お人好しなので悪い奴にそそのかされる。決して彼が悪いんじゃない。

 

前科者の中には、この漫画で登場する石川のような人たちも多いと思います。

私たちは前科者なんて聞いたら、どうしても白い目で見てしまいがちですが、実際彼らの素性を知ったら見方は変わると思います。

犯行に及んだことは決して許されるわけじゃないですが、「なぜ、犯行に及んだなのか」は、色々な理由があるわけです。

「前科者だから全員悪い奴」という固定概念は捨て去るべきだと思います。

保護司という仕事の凄さ

保護司

正直、このようなお仕事自体の存在する知らなかったですが、漫画を読み終えた後に、私たちが仕事をする意味が理解できるようになりました。

多くの人は、仕事をするのは

  • 生活のため
  • お金のため

そういう方が多いと思いますが、この保護司という仕事は、そのような生半可な気持ちではできないと思います。

 

なぜなら、無報酬だからです。

しかも、前科のある人たちとの付き合いがあるわけですから、相当の覚悟とお金以外の“何か”がないと普通は出来ない仕事です。

そういう意味では、お金のためだけに働いている人は、自分自身の生き方を見つめ直すことができる漫画です。そう、人間本来の生き方や仕事の本質も学ぶことができます。

漫画、前科者の感想は?

前科者の漫画自体の評価は非常に高く、内容も面白いです。

ただ、この前科者は「漫画が面白い」という単純な感じではなく、漫画以上に人間本来の生き方が学べる教科書かもしれません。

また、私たちが知らない刑務所という場所に行き、刑期を終えた人たち(前科者)が抱えてる苦悩や、その後の生き方を知ることができます。

この漫画を読むと、自らが裁判員制度で人を裁くことになった時に、安易に裁くことはできないと思いました。

 

人にはそれぞれ理由(わけ)がある

この漫画を読んだ後、一文でこの漫画を表せと言われたら上記がぴったりだと思います。

 

漫画、前科者1巻:まんが王国

漫画名 前科者:ぜんかもの
原作/作 月島冬二/香川まさひと
星で評価 3.0