| 2003年9月 | |
| 素晴らしいアメリカ野球(フィリップ・ロス) | 李陵・山月記(中島敦) |
| ジョー・ディマジオ (M.エンゲルバーグ M.シュナイダー) |
犬ごはん(奈良なぎさ) |
| ピラニア・クラブ(ティモシー・コリングス) | 日本の名家・名門 人物系譜総覧 |
| トリビアの泉V(フジテレビ・トリビア普及委員会) | |
| 超私的まんが道2≪一冊入魂≫ | |
| 輪道(井ノ内貴之) | . |
| 「ルーク──教えて。あなたがこの世でいちばん愛しているものは何なの? だって、わたしと同じだけ、あなたに愛してもらいたいからなのよ。もっと愛してもらいたいの! 全世界でいちばん愛しているものは何なの?」 「全世界でかい?」 「そうよ」 ルークがその返事をしたときは、夜が明けていた。 「三塁打だよ」 |
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フィリップ・ロス 中野好夫・常盤新平 訳 集英社文庫 絶版 |
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| 上のつづきをちらりと── 「そうだね」とおもむろにはじめた。「まずは打つことだね。フェンスぎわや、通路、ライン上や、どこに飛んでいこうと、あのカチーンという音がして飛んでゆく。それから、猛烈に走ることだね。一塁をまわり、二塁へ、すると、コーチがこっちに向かって叫んでいる。『突っ走れ』そこで、こっちは二塁をまわる、そして三塁へ──そのときは、ボールが内野に返ってくるのがわかる、自分のすぐうしろまで来ているんだ。そこで、すべりこむ。二百七十ヤードも走って、そのはずみを利用して、ベースに思いっきりすべりこむ。ベースにぶつかる。脚。腕。土ぼこり。竜巻のなかにはいったみたいだ。すると、塁審の声が聞こえてくる。『セーフ!』それで三塁にいる……でも、それだけじゃない」 「じゃあ、何があるの? すっかり話してよ、ルーク! 何なの?」 「まあ、ある意味では、いちばんいいところなんだ。立ちあがる。ズボンのほこりを払って塁上に立つんだ。いいかい、アンジェラ、ホームランは、そりゃあ立派なものだよ、みんなさわいで喜んでくれる。でも、ホームランを打てば、ベースをまわって、ダッグアウトに消えてしまうだけじゃないか。ところが、三塁打はちがう……わかったかい?」 「ええ、わかりますとも」 「そうなんだ」と言い、ルークは目を閉じ、枕にのせた頭の下で腕を組みながら、このすばらしい冒険を思い描いていた。「大観衆……三塁打をかっとばす……これ以上のものはないよ」 さてさて、 ナショナル・リーグとアメリカン・リーグ。これが現在のアメリカ大リーグを構成するふたつのリーグですね。しかし、第二次大戦中まで実はもうひとつ、第三のリーグが存在し、その後歴史から完全に抹殺された……。これはどういうことだ。なぜみんな知らないというのか。「愛国リーグ」と、なかでも輝きを放っていたルパート・マンディーズ球団を、ほんとうにみんな知らないというのか、そもそも存在しなかったというのか……。おい! こんなふうにアメリカ第三の「愛国リーグ」がたしかに存在したといいはり、そしてその歴史を語る語り手が一方で意識もしているのが「偉大なアメリカ小説」なんですが、この作品の原題こそは── <THE GREAT AMERICAN NOVEL> ──なんですなあ。 さて、作品のほんの最初の方から長めのご紹介。そして今回のおすすめ原稿はほとんどこの引用で終わります。ここでの主な登場人物はグリーンバックス球団所属19歳の新人投手ギル・ガメシュ(バビロニア系だ!)と厳正で知られる名審判マイク・マスタースン。ときは1933年。 ギル・ガメシュとは? 上背があって髪の黒いこの左投手は、破滅的な不況にあえぐアメリカのためにその主治医がまさに待望していた特効薬であった。負けを知らぬ天真爛漫の若者が出てきた。この青年には、はにかみや甘さやつつましさなどみじんもない。 うすら笑いを浮かべて、上体をうしろにそらし、あの右脚を踊り子のように空高く蹴りあげて、あの長い左腕が気の遠くなるほど大きな弧を描くと──ストライク・ワンという結果になる。彼はそのように見事に苦もなく、火の玉のようなボールを三球つづけてストライクをとってしまうと、床屋そっくりの口調で、声をかける。「おつぎのかた!」打者の頭を狙って投球するのでなければ一球もボールを投げなかったし、そうしたボールも遊ぶ球と考えなかった。対戦相手を侮辱するあの手この手を知っていて、たとえば試合の後半になると、相手チームの投手をわざと四球で歩かせ、ボールをマウンドにおいて、走者が一塁から二塁にすすむよう手をふってみせる。「さあ、行った行った、そうでもしなきゃあ、セカンドに行けないんだから」仰天した走者が無事二塁に達すると、ギルは靴の甲でグラヴにボールを蹴りこむ。「いいか、ベースに立ってるんだぞ」とランナーの相手投手に言う。「味方がおれの球を打つところをよく見てろ。勉強になる。でも、おまえの勉強になるかなあ」 さて、この生意気な新人大投手ギル・ガメシュと戦いを演じるのは審判マイク・マスタースン。他の審判ではガメシュに気圧されて甘い判定を下しがちだったから。ガメシュに対して厳正な判定を下すことができるのは彼マイク・マスタースンをおいて他にないと思われたわけです。彼は <拡声器>の異名をもらうほど、よく通る破れ鐘のような声の持ち主だった。 彼の審判ぶりがどれほど厳正なものかというと、たとえば若いころ(35年前)にはこんなことすらありました。 マイクが、そのシーズンの優勝をかけて争うリーパーズとビジターのラスラーズの試合で審判をつとめるため、球場に出かけようとしていたとき、誘拐犯人がウィスコンシンの彼の家にのりこんできたのだ。侵入者は幼い娘の縮れた金髪に銃を突きつけて、もしリーパーズ球団が午後の試合で負ければメアリー・ジェーンは今夜も親子三人水いらずで食事ができるだろうと、若い審判に言った。しかし、リーパーズが勝つようなことになれば、愛娘の運命はマスタースン自身が責任をとらねばならぬ。……とまれ、試合は周知のように延々とつづき、リーパーズが十七回の裏、二つの四球と当りそこないの安打で3−3の均衡を破り、一点差で勝利をおさめた。その後何週間にもわたって、幼いメアリー・ジェーン・マスタースンのばらばらの肉塊が、愛国リーグの各球場で見つかった。 さて、 <拡声器>マイクがギル・ガメシュの生涯の敵となるには、ただの一球のピッチングで足りたことはいうまでもない。大観衆、微風にはためく球団旗。ギルはワインド・アップし、足を蹴りあげると、あの長い左腕が常夏の赤道経由でふりおろされる。 「ボール」とマイクは叫び、左腕をさっと伸ばした。 これに文句をつけるガメシュ。退場を命ずるマスタースン。退場しないガメシュ。そのためこの試合が放棄試合になると宣告するマスタースン。マスタースンの勝ち。 次の試合。 八回までアケルダマの打者にとって試合はこのように──残酷に、しかしとんとん拍子に──進行していった。「おつぎ!」とガメシュは言って、つぎつぎに客をさばく床屋よろしく各打者を記録的な早さで料理していった。そして九回の表もストライクをつづけて、打者のカウント2−0になった。ファンは狂喜して、アケルダマの打者が打席から退くたびに、さながら人間が集まってできた竪琴をかきならしたかのように、この世ならぬ、まこと天上の声を発した。ガメシュの投球は低すぎた。いや、プレートのうしろに構えて、ボールがよく見えるはずの主審がそう言ったのである。 「ボール!」 ギル・ガメシュは連続七十七球ストライクを投じたあとで、その一球が<拡声器>マイク・マスタースンからボールと判定された。 ガメシュと捕手が話し、マイクは試合再開を告げるんですが、それはこんなふう。 「だからはっきりさせてやるよ」とギルの声は耳をつんざくばかりだった。「あんたのうしろに立ってる老いぼれが居眠りしてなかったことを確かめるために、いまのボールを投げたのさ。その老いぼれがまともかどうか見るためだ!」 「トゥー・ワン」とマイクは声を張りあげた。「プレイ!」 「あの一球のほかはみんなストライクだったことをはっきりさせるためさ!」 「プレイ!」 「おれはおまえなんかに何もたのんじゃいない! そんな必要もないんだ! おれはギル・ガメシュだ! おまえの気に入ろうと入るまいと、おれは神だ!」 「プレイ・ボオオオオオオオオオオ!」 しかし、この後ガメシュの投球は乱れてしまう。マスタースンの勝ち。 その後、あのうだるような暑さの七月や八月を通じ、また残暑の九月も、ギル・ガメシュは神妙そのものだった。もちろん前非を悔いたわけではないけれども…… ある試合後、マイク・マスタースンは疲労しきっています。リーグ会長のオークハート将軍というのがいまして、 オークハート将軍はマイクの肩を叩いたが──それだけでは足りないような気がした。「おめでとう、マイク。よくやった。きみはあの若者を文明人にしてくれた。野球はいつまでもその恩を忘れないだろう」 マイクは目をしばたたいて、将軍の顔に焦点を合わせた。「いいえ。文明人ではありません。けっしてそうはならないでしょう。偉大すぎます。本人の言うとおりですよ」 マイクはへとへとになりながら、ガメシュの投球は溶鉱炉をのぞいているようだ、野生の動物の群れに踏まれるようだ、などともらしまします。判定の限界を感じるというようなことまで。 ギルにとって(そしてマイクにとっても)たいへんな一年だった! その年の最終試合を迎えたとき、この新人投手は一シーズン最多勝(四一)のタイ記録をつくったばかりか、一九〇四年にループ・ウォデルが樹立した最多三振奪取(三四九)、一九一六年にグローヴァー・アレクザンダーがつくった最多完封試合(一六)の二つの記録を破り、与えた得点も六点以下におさえて、ガメシュが生まれた年にダッチ・レナードがつくった防御率一・〇一の記録をも更新した。愛国リーグの記録から見れば、ガメシュはリーグ史上最多完投記録を残し、与えた四球と安打も史上最少で、九イニング最多三振奪取を記録した。そして、不思議なことに、この新人投手が九月下旬インデペンデンスとの試合で無安打に封じたあと(彼としては四〇勝目。負けは9−0の放棄試合一つ)、<拡声器>マイクは更衣室で一種の麻痺状態におちいり、二十四時間近く元気がなかった。盲人のように眼を見ひらき、うつけたようによだれをたらした。 そして、ガメシュの所属するグリーンバックス球団の最終試合。 ガメシュが対決したタイクーンズの二十六人の打者はいずれも三振に倒れた。七十八球連続ストライクである。ファウル・ティップすらなかった──ストライクを見逃すか、やみくもにバットを振って、空を切ったのだ。こうして九回二死、バッターのカウント、2ストライク(ギルバート・ガメシュなら、こうなる)で、この左投手が捕手のミットに投げこんだ快速球は、グリーンバックス球場を埋めて陶酔した六万二千三百四十二人のファンばかりか、まるで手の出ない打者にとっても一九三三年度愛国リーグ最後の投球になったかと思われた。バッターは泣き言も言わずにホーム・プレートからペンシルバニア州ウィクルス=バリーの家に帰りかけた。二十七個の三振奪取。四十二勝。三連続無安打試合。大リーグ史上、いや人間が考えうる最高の完全試合の達成。グリーンバックス球団はペナントを獲得した。お見事! セネスターズでもジャイアンツでもかかってこい! てっきりそう思われたのに、<拡声器>マイク・マスタースンは両チームの監督に、まだ最後のアウトを宣言していないと伝えた。投球のとき、プレートに背を向けていたからだという。 それはなぜか? 将軍は、胸のプロテクターに帽子をおいて、となりに立つマイク・マスタースンにそっと尋ねた。「どうしたのかね?」 マイクは言った。「私──奴を見たんですよ」 将軍は動揺していたけれども、不動の姿勢をとりつつ、星条旗を凝視していた。「だれのことだ? いつ?」 「あれですよ」とマイクは答えた。 「あれって何だ?」 「私がさがしていたやつですよ。あそこです! タイクーンズのダッグアウトの奥の出口にむかったんです。耳と顎のかたちで奴だとわかったんですよ」すると、嗚咽がこみあげてきた。「奴だ。誘拐犯人ですよ。私の娘を殺した覆面の男です」 「マイク!」と将軍は叱った。「マイク、きみは幻覚を見てる! きみの想像だよ!」 「彼でしたよ!」 「マイク、あれは三十五年前のことだ。そんな年月がたっているのに、耳ぐらいで見分けがつくはずがないだろう!」 「そうでしょうか?」マイクは泣いていた。「私は毎夜、夢のなかで彼に会ってました、一八九八年九月一二日から」 そしてギル・ガメシュはどうしたか? マイク・マスタースンはどうなったか? いやあ、結局とびとびながら重要な部分をここまで引用しちゃいましたよ。どうですか、みなさん! しかも、ギル・ガメシュとマイク・マスタースンの話なんかはほんの序の口なんですぞ。それに、この作品の主役となる球団はルパート・マンディーズで、ガメシュのグリーンバックスではないんです。 こうして、アメリカ第三のリーグ=愛国リーグが存在した!といいはる男(その名はワード・スミス、スミティ)によって、このリーグの破滅までが語られることになります。そして、もしかするとこんなふうにいわれかねない作品── 親愛なるスミス様 貴下の小説を通読して不愉快になりました。世にも唾棄すべきたぐいの邪悪なサディステックな小説であり、しかも、肉体や精神の障害者はもとより黒人やユダヤ人、女性の扱い方が無礼きわまりないものです。一言でいえば、むかむかする。 大作です。大笑いしながら読める作品。それなのにこれが現在絶版になっているというのは、かつてこの本が流通していたころに大笑いしたひとの数があまりにも少なかったということなんでしょう。そうなると、かつてこの本を大笑いしながら読んだ少数のひとたちは、いま流通している本のなかでいったいなにを読んだらいいんでしょうか? |
| 「既に、我と彼の別、是と非との分を知らぬ。眼は耳の如く、耳は鼻の如く、鼻は口の如く思われる。」 | |
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『名人伝』 中島敦 新潮文庫 362円+税 |
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| 映画『英雄(HERO)』は観ましたか? 少しストーリーの入れ替わりが激しい映画でしたが、私はとても面白かったんです。であの映画の中で、残月が書いた「剣」という文字から後の始皇帝が[極意]を読み取るシーンがあります。たしか、その「剣」という文字に極意そのものがかかれているのではない。そこに書かれているのは、剣を手にしている段階ではまだ極意を得ることはできず、剣を手放し、やがて心に剣を持つようになる。そして最終的に、手にも心にも剣を持たない状態。それこそ、剣にも書にも通じる精神の最高到達地である、と言う内容でした。 さて、この『李陵・山月記』の中に「名人伝」というお話があります。弓の名人になろうとする紀昌は様々な修行をします。読んでいると「アホか?」みたいな修行もしますが、結果的に弓の腕前は練達し神業のようになります。 それでも、紀昌は上を目指します。彼が目指したのは天下一の弓の名手。ある日彼は一人の老人の弟子になります。老人は言います。「一通りできるようじゃな。だが、それは所詮射之射(しゃのしゃ)というもの、好漢未だ不射之射を知らぬ」 紀昌は九年のあいだこの老人のもとに留まります。そして、天下に弓の名人と歌われた紀昌は映画「英雄」のなかで、始皇帝が語った心境に達するのです。まるでこの話をベースにあの映画が作られたかのようです。 私は、高校生の時に弓道部に所属していました。入部の際に、顧問の先生からこの本を読むようにと宿題を与えられました。正直そのときは全く意味がわからなかったのですが、今になって読むと、なぜか心の芯に残るものがあります。「名人伝」そのものはとても短いストーリーです。映画を観た方は一度読んでみてはいかがでしょうか。もう一度あの始皇帝のせりふの根幹にある意味がつかめるかもしれません |
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ジョー・ディマジオ モリス・エンゲルバーグ マーヴ・シュナイダー 井上篤夫 訳 ネコ・パブリッシング 2000円+税 |
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| 長嶋がもっともあこがれたメジャーリーガー、ジョー・ディマジオ。走・攻・守すべてに超一流で、ヤンキースを10度のリーグ優勝に導き、背番号「5」はヤンキースの永久欠番にもなっている。 56試合連続安打やマリリン・モンローとの結婚など、これまでもディマジオについてはいろいろと語られている。しかし、ディマジオの弁護士を16年間務めた友人モリス・エンゲルバーグとAP通信のベテラン記者マーヴ・シュナイダーによって書かれたこの本こそ、ディマジオの真実が語られている。ディマジオが友人エンゲルバーグには全てのことを語っている。マリリン・モンローとの結婚・離婚、そして謎の死についても。選手としてだけでなく、「これでやっとマリリンに逢える」と言って亡くなるまで、これからはこの本に書かれていることがディマジオ伝説として語られていくだろう。 |
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手作り犬ごはん 奈良なぎさ ブティック社 900円+税 |
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| 犬の料理本をペット栄養管理士の方が作りました。手作りのごはんは飼い主さん自身で食材を選ぶことができるので安心です。見た目もとてもおいしそうな犬ごはんは、愛犬の健康と栄養バランスを考えたレシピになっています。手作りをするための基礎知識10項目には、人と犬の身体のつくりの違い、犬にとって大切な6つの栄養素、調理時間が短縮できるアイデアまでわかりやすく説明されています。メインの食材ごとに分類されたレシピは、愛犬の状態に合わせて選ぶことができるメニューの豊富さもこの本の魅力です。エネルギー量一覧表も細かく表示されているので、愛犬が太りやすく困っている飼い主さんにも安心です。調理時間も5分〜15分程度で短く、冷凍保存できるごはんもあります。犬の手作りごはんはバランスがむずかしく、太ってしまったり、逆に栄養不足になりやすいと懸念されていましたが、この本を参考にすればそんな不安も解消されると思います。ぜひ手作り犬ごはんを作ってあげてください。 |
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ピラニア・クラブ ティモシー・コリングス 熊倉重春 訳 二玄社 3200円+税 |
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| ようこそ、「ピラニア・クラブ」へ! ↑コレ、現在F1GPに参戦している、【ジョーダン・チーム】のオーナー、エディ・ジョーダン氏が掛けられた言葉だそうです(‐‐;) 昔のF1と言えば、出自も不明な企業が怪しげなエンジンとシャシーの怪しげなマシンと、一流自動車メーカーのワークス・マシンがごっちゃに走っていて、見るからに混沌としていて楽しかったのですが…現在は資金力のあるワークスのみが幅を利かせて、プライベート・エントリーは前述のジョーダンやミナルディを残すのみ、寂しい限りです。 「どのチームオーナーもF1のエンターテイメント性より技術的な事にばかり頭が行っているが、それは大きな間違いというものだ」 とは、現・ルノーのチーフディレクター、フラヴィオ・ブリアトーレ氏の言葉ですが…、元・アパレル出身者のアンタに言われたくないやい(T_T) 今回のオススメ度 ★★★☆☆(一流メーカーの広告塔、FOCAの資金集めの場と言うダーティな面が表面化しつつある、F1の暗部を問うた一冊。昔を懐かしむ方、現在のF1社会の構造を知りたい方は是非。) |
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日本の名家・名門 人物系譜総覧 新人物往来社 1800円+税 |
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| 由緒ある家柄の方々は… 結婚相手も超一流なようで…。 本書は明治維新以降〜現在までの旧華士族・宮家の系譜を記した物なのですが、こんなに沢山あるとは想像以上でした…一体何件あるんだろ? 以前、伊達政宗の子孫で18世当主に、我が家に伝わる「伊達男爵より拝領」の短刀についてお尋ねした際、 「う〜ん…男爵家の事になると、本家のウチでは良く判らないからねぇ…」 とのたまったのを思い出し、妙に納得。 爵位を授かった伊達家は、伯爵位の本家・宇和島公爵家の他、分家が4つ…判らないのも当たり前ですな(^^;) しかし、収録された名家は何れも歴史に名を残す大人物を輩出しており、より深く日本史を学ぶには良い素材だと思います、是非一読を! 今回のオススメ度 ★★★☆☆(しかし…INDY選手のヒロ・松下選手が、パナソニック創始者の松下幸之助の孫だとは知らなんだ…302ページの系図をご覧あれ!) |
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〜素晴らしきムダ知識〜 フジテレビ・トリビア普及委員会 講談社 952円+税 |
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| 累計堂々100万部突破!! 相変わらずの売上げ好調を維持し、遂には類書まで登場した【トリビアの泉】、ゴールデンタイムに移動・リニューアルしてからの単行本・Vがめでたく発売となりました! 今回の収録分、私個人としては 「へぇ〜!」 …と唸れるネタが少なかったのですが、それはそれ、世の中の方々では知らない方の割合の方が多かった為、採用になったのでしょうからね(^^;) 私も先日、トリビア・ネタを投稿したので…もし放映されたら笑ってやって下さい 「エッフェル塔」の内部には、「浮気部屋」がある さて、このトリビア…皆さんは【何へえ】付けますか? 今回のオススメ度 ★★★★☆(リニューアル後初の、トリビア本第3巻。番組史上最低【へえ】を記録した「十分」の読み方は「じっぷん」である」も掲載されております…ハイ) |

≪一冊入魂≫
第21回 『輪道』
| 自転車大好き! この夏都内に住む妹から自転車を貰いました。 折りたたみですが車輪が大きいため普通のサイズのものとあまり変わらない感じです。あまりの嬉しさに都内の妹宅から自宅の千葉まで乗って帰ってしまいました。 この夏はチャリバカモード全開か!と思っていましたが、休みの日には生憎の空模様だったために乗ることができず欲求不満気味でした。元々自転車は乗るのも競技を観るのも大好き!今年もツール・ド・フランスを熱くTV観戦していました。 今回採りあげるのはチャリバカ必読の書!その名も『輪道』!あのチャリバカのバイブル的作品『シャカリキ』に勝るとも劣らない熱い作品です! |
| 輪道 井ノ内貴之 秋田書店 1巻まで 390円+税 |
| まずは簡単な作品紹介から。 柔道、剣道、華道…極める道は多数あれども、だれもが子供のころに一度は通る道…それは『輪道』。 ほとんどの人が自転車を移動手段として用いるのみの中で、その道を極めんとする人種がいる。それをチャリバカと呼ぶ。 大阪通天閣のお膝元にある串かつ屋『りんどう』。そこには父と4人の兄弟がいる。それぞれ生まれついてのチャリバカ。賞金王の長男をはじめとして三男までは現役の競輪選手。そんな兄を持つ末っ子の魁梧輪、10歳。 彼が初めて自分の自転車を持ったとき、それは世界で一番の宝物になった。そして自分の自転車に乗ったとき、だれよりも速く走りたいと思った。そのとき輪の道は始まったのだった…。 上記の『シャカリキ』もそうでしたが、自分の存在理由=自転車という主人公を描いています。その熱さは本当に凄いです。ただいまの段階ではロードに進もうとしているのか、それとも競輪へと進もうとしているのかは全く判りません。そういった意味では主人公輪の成長をともに見ていくことが出来るのも楽しみのひとつ。個人的にはロードへ行ってほしいのですがね… |
| 超私的お気に入りエピソード 母ちゃんとオレとりんどう号と P.89〜108 |
| そんな輪には母親はいません。彼が生まれてすぐに死んでしまっています。自転車一家の要因にもなったのが死んでしまった母親が、長男の凄にせがまれて買った自転車がはじめでした。その自転車は代々兄弟で乗り継がれ、そしてついに輪の元へ。輪はその自転車に母親の名前をとり『りんどう号』と名づけました。 帰宅途中、輪は幼なじみのまりもに出会います。彼女は頼まれて現像された写真を受けとりにきた帰り道でした。その写真はお宮参りの写真。生まれてすぐに母親と死別した輪は不安になり帰宅後アルバムをひっくり返します。そこには他の兄弟と母親と一緒に写っているものはあるものの、自分と母親が写っているものは1枚もありませんでした。 そして台風が近づくなかに… りんどう号を駆る輪。それを見たまりもが後に続く。彼女は併走しながら輪にどうしたのかと尋ねる。すると母親との記念写真を撮りに行くという。 次第に強まっていく雨。そんななかりんどう号のチェーンが切れてしまう。修理できずに大雨の中自転車を押していく輪。まりもは自転車を置いていこうというが輪はこう答えた。 『アカンッ オレと……母ちゃんと……りんどう号が一緒やないとアカンのやーッ』 何故なら先ほど見たアルバムにはりんどう号と母親とそれぞれの兄弟が写っている写真があったから。更に進み続ける輪とまりも。そんなとき母親の墓に行ってくるという輪の置手紙を他の兄弟達が見つける。心配しそれぞれ行動を起こしていく… 家から持ってきたカメラは雨のためにシャッターが切れなくなってしまいます。途方に暮れる輪とまりも。次男の優が輪のもとにやってきます。それを見つけた輪は緊張の糸が切れて泣きじゃくります。やはり自分と母親とりんどう号との写真がないことを寂しく思っての行動でした。 そんななか現れるもうひとつの影。それは凄だった。彼は輪を抱きしめながらこういう。 『輪、これはなおまえが1歳のときやった。』 といって取り出したのは1枚の古い新聞の切り抜きだった。その記事とは… その記事が一体どういうものだったかは皆さんでご確認を。そしてもう一人の兄弟、三男の剣は一体何をしていたのでしょうか?私個人的には剣のとっていた行動が一番心に沁みました。 熱さは伝染します。この後その熱さはドンドン周囲を巻きこんでいきます… |