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2002年10月
DUTY 〔デューティ〕(ボブ・グリーン) 自動車ロン(福野礼一郎)
ららら日記 どうぶつしゃしんえほん
いぬごはん きぐるみ〜ず(あさをゆうじ)
激安中古パソコン ウルトラマン画報(上)
超私的まんが道2≪一冊入魂≫
がんばってや(「東京少年物語」所収)(羅川真里茂) .

「親父さんは、ゆっくり歩きたくて歩いていたのではない。顔面から倒れたくなかったのだ」ティベッツは言う。「頭にあるのはそのことだけだ。わたし自身もそうだから、断言できる。足元に気持ちを集中させ、ゆっくりと進むのだ。転びたくない。転んだら、うまく起きられない。だからこそ、ゆっくり歩くしかない。速く動けないわけではないのだ。その気になれば速く歩ける。だが、転んで、他人を煩わせるのが嫌なのだ」
「父は一度もそんなことを言いませんでした」
「頭のなかで考えていることを口にするわけがないだろう。転ぶのが怖いと言えるかって? もちろん、言えるわけがない」ティベッツは答えた。
DUTY〔デューティ〕
わが父、そして原爆を落とした男の物語

ボブ・グリーン 山本光伸 訳

光文社 1800円+税
たとえばこの本のこういう個所に私は惹かれるんです。ちょっと長い引用ですけれども、

当時父はまだ六十代で、ぼくたちの目から見ても、父の運転に問題はないように思われた。そこでのある日の午後、父と母は食料品店で買い物をするために、山道を走った。
帰ってきたときの父の口調は明らかに、それまでぼくがあまり聞いたことのない響きがあった。両親の乗ったレンタカーは、狭い山道で、父の車を邪魔に思った地元の騒々しい若者連中の車に追い抜かれたという。
父という人は、他人に、とりわけ頭に来ている連中に対しては、黙っていられないタイプだった。そのときも、父はレンタカーの窓を開けて顔をつき出し、若者たちをぐいとにらみつけた。おまえたちの運転こそ迷惑だ、と思っていることを示そうとしたのだ。
すると、向こうの車に乗っていた若者が窓を降ろし、父にどなった。「何をジロジロ見てやがる、このクソジジイ!」
ほとんどひとけのないコロラドの山道、助手席には母、数にまさる見ず知らずの若者たち……。
「わたしは小さくうなずいて、窓を閉めた」父は言った。「そして、減速して、やつらを先に行かせた」
…………
分別の勝利だった。当然そうあるべきだった。あの日の父の声は、敗北を認めたというより、嫌々ながらこちらから譲歩してやったのだというように聞こえた。世の中には戦うまでもないいさかいがある。かつてはつばを吐くのさえもったいないと思った連中にさえ、譲歩せねばならない日がやってくる。戦って戦って、戦いの果てに、男はある日突然、自分がもはや戦士でないことに気づかされるのだ。

いまの引用は、著者ボブ・グリーンの父親の話です。息子は老いてしまった父親を見ています。「戦って戦って、戦いの果てに、男はある日突然、自分がもはや戦士でないことに気づかされるのだ」

グリーンの父親は第二次大戦を戦ったひとでした。父親の世代が、その後のどの世代とも異なる特別な印象をもっていることを、息子はたとえばこんなふうに語ります。

第二次世界大戦世代に対する世間の再評価にもかかわらず、その戦争から帰還したアメリカ人兵士たちは、自分たちの戦いを吹聴して回らない。

おそらくベトナム戦争などはアメリカ社会での評価が高くないのかもしれませんし、そこから帰還したアメリカ人兵士たちは自分たちの経験したものをプラスにもマイナスにも吹聴して回っていたのかもしれません。そんなふうにも読むことができるでしょう。

さて、80歳を越えた父はいま死の床にありました。

父の意識障害は次第にひどくなり、しつこく同じ質問を繰り返すようになった。父は細かいことまで忘れない人間だった。そんな人が突然、全く道理の通らないことを言いだし、母を質問攻めにした。母が説明して落ち着かせると、父はうなずく。そして、数分もしないうちに、また同じ質問を繰り返すのだ。
そのたびに母は父の手を握り、質問に答えた。苛立つこともなく、静かに、優しく、最初から説明するのだ。
「三階はどうなっている?」と、父はよく質問していた。「三階の掃除は終わっているか? 大切なことなのだ。三階はいつもきちんとしておかなければならない。掃除はもうすんだのか?」
すると母は穏やかに根気よく、こう答える。「家に三階はないのよ」


そうして、

ある晩、ぼくが実家に電話すると、母の声がいつもと違った。涙声だった。二十時間ずっとお父さんが質問していたの、と母は言った。母は父に話しかけ、なだめ、答えた。お父さんが心配して質問していることはみんな現実ではないのよ、と言い聞かせると、父は納得したように見えたという。母に礼さえ言ったのだ。だが、質問攻めの後の静かな時間は長くは続かなかった。父はまたすぐに同じ質問を繰り返したのだ。母は骨の髄まで疲れ、打ちひしがれていた。

やがて父親は亡くなります。グリーンはちょうどこの頃、父親と同じ世代のある人物の取材をつづけていました。ポール・ティベッツ。この人物はかつて自分の母親の名をつけた爆撃機(エノラ・ゲイ)のパイロットとして太平洋上のテニヤン島から広島までの往復をしました。

彼は二十世紀史でもっとも重要な出来事に関係する人物である。彼のなした行為で世界は変わった。人類の続くかぎり、あまたの哲学者や神学者が、繰り返し論争を戦わせることが間違いないほど徹底的に変えたのだ。祖国を勝利に導いた男≠ニいう言い方は的確さに欠ける── 一人の人間によって成し遂げられたのではないのだから。それはまた、事実に照らしても的確ではない──ティベッツは原爆投下という最高機密作戦遂行のための軍事チームの編成を命ぜられ、兵員を集めて訓練した一指揮官だった。そして人類史上未曾有のその瞬間が訪れたとき、敵国まで原爆を運び、それを目標都市に投下することをティベッツは部下任せにせず、自ら操縦桿を握って日本へ出撃したのである。


グリーンは質問していきます。

9700ポンドの爆弾が爆弾倉から投下され、広島市に向かって落下しはじめた瞬間、エノラ・ゲイはどんな状態になったのか? それほどの重量から突然解放されたB29は、一体どんな反応を見せたのだろう?
「シートに尻を蹴りあげられた」ティベッツは答えた。


しばらくティベッツに語らせて、グリーンはこう書きます。

注意深く、正確に彼は語った。その声には生気がなかったわけでも、感情が欠落していたわけでもない。ただぼくは、歴史的出来事を語る声は必ずしも劇的に聞こえるものではなく、むしろ隣り近所の人か、行きつけの眼医者とそう変わらない声の持ち主によって語り継がれていくということに感銘を受けていた。

つづいて、グリーンは

全兵士のなかから、彼に白羽の矢が立てられたのはなぜなのか、とぼくは質問した。彼は原爆を搭載して日本へ飛んだだけでなく、そのための作戦チームを編成、指揮することになった。ユーザル・G・エント将軍は、当時弱冠二十九歳の中佐ティベッツに、一から作戦部隊を発足させるよう命じたのだ。全権を委任されたティベッツは、原爆が実用段階に至ったとき、ただちに出撃できる態勢づくりに入ったのである。


ティベッツはこうこたえます。

「なぜわたしが選ばれたのか? わからない。『任務だ』と言われ、敬礼し、『わかりました』と答えた。それだけだ」

そして彼はその「任務」をきちんと遂行しました。

「地上に目を落とした──街はなくなっていた。周辺部がわずかに跡をとどめているだけだった。われわれが接近していったとき、確かにそこには街が広がっていた。だが、もはや人影はなかった。あったのは……焦土だけだ。こんな言葉ではとてもあの光景を言い表せないことはわかっているが、それしか言えないのだ。一つの都市があれほどまでに焼き尽くされるとは、思ってもみなかった」

死の床にある父親と、そしてもうひとり、父と同じ歳のティベッツ。グリーンがティベッツ(このひとだって、元気は元気ですが、もうずいぶん身体は弱ってきています)に質問するのは、実は彼が父親に訊いてみたかった質問の数々でもあります。グリーンは彼ら父親の世代の肖像を描こうとしていきます。

たとえば、この本ではこういうことがしきりに繰り返されます。

「そのとき、あなたは二十九歳だった」ぼくは言った。
「他にも同じ歳の者は大勢いた。あの年、二十九歳はそれほど若くなかった」彼は答えた。


いや、ほんとに驚きます。あと3か月あまりで私も40歳なんですけれど、どうです? 29歳ですよ、ティベッツがあれをやり遂げたのは。グリーンでなくとも、ショックですよね。

「おそらくわれわれには、重々しくならざるをえない理由が多々あったのだ。大恐慌から抜けだしたときには戦争が始まっていた。われわれは、入隊する前から老成していたのかもしれない。…………
困難の少ない時代に育った者とは、われわれは違っている。われわれは違う人間だ。そして、それにはもっともな理由があったのだ」


「こんなふうに言えるかもしれない」ティベッツは語を継いだ。「軍役についているとき、われわれにふざけている暇はなかった。大人になるための時間はわずかしかなかったから、大急ぎで成長したのだ。
われわれは非常な速さで大人になった。あれこれ考える余裕はなかった。命が懸かっていたのだ」


いったいなぜ父の世代は他と違っているのだろう? なぜ特別なのだろう? この世代は第二次大戦後のアメリカをどう生きてきて、どんなふうに見ているのだろう? 彼が理解できなかった父の言動の意味はどうだったのだろう? こんなふうにグリーンは問いつづけます。

ほとんど引用に終始しましたけれど、これは、原爆の話だというふうに読まない方がいいと思うんですよね。父親の世代を子供たちがどう見るのか、というふうに読んでいったらいいと思うんです。父親の世代とわたし、ということです。もっとも、グリーンだって若くはないんです。それでも、彼の書いていることを自分の身に引きつけて読む──それは若いひとたちにもできるでしょう。そしてまた、老いについての本でもあります。いや、老人が語るという形式に目のない私のおすすめであります。


………………………………………………………………………

とはいえ、原爆の話として読むならば、ここには「ヒロシマ わが罪と罰」(ちくま文庫)のパイロット(そのとき広島上空にいた別機の、です)への言及は一切ありませんでした(あちらにはもちろんちゃんとティベッツの名が出てきます)。
また、「ソフィーの選択」の作家ウィリアム・スタイロンがカート・ヴォネガットにむかって、もし広島への原爆投下がなかったら、自分はおそらく沖縄戦で死んでいただろう、と言ったことなんかも思い出しながら読みました。ヴォネガットの「タイムクエイク」には、原爆の爆撃機が飛び立ち、その直後に任務を拒否して戻ってくるという作中作(ということはキルゴア・トラウト作の。ちなみにタイトルは「笑いごとではない」)がありました。

そして、いま一度、ティベッツのことばを引用します。

困難の少ない時代に育った者とは、われわれは違っている。われわれは違う人間だ。そして、それにはもっともな理由があったのだ。

それとともに、ずっと以前にご紹介したべつの本から。

迫害と差別、全体主義、あるいは外国による占領を経験したことのない世代は、人間は基本的に善良なものであり、こんなにひどい残虐行為を犯すことは不可能だと信じたがるものだ。(ジョージ・クライン「ピエタ ─死をめぐる随想─」)














あの、僕はですね。僕は“スポーツカーは基本設計の物理的条件で性能のほとんどすべてが決まる”って思っているんです。というか、“すべてのクルマは基本で決まる”と思っている。そう信じてそう書きまくってるんです。
自動車ロン

福野礼一郎

双葉社 1600円+税
もし、この不況にもかかわらず、「一生懸命、お金貯めちゃったもんね」って人がいたとする。で、ちょこざいにも、「クルマ買っちゃおうかな」なんてもくろんだりしたとする。で、そんな憎まれつつも、うらやましい奴があなただったとする。当然、雑誌なんか読みまくるわけですよ。「カーセンサー」とか「ベストカー」とかね、「ENGINE」とか「NAVI」なんかも買っちゃうのかもしれない。でも「CG」とか「ROSSO」見ながら「いやークルマ買うつもりなんだよねー」なんて口をきいた日には“イヤな奴”扱いされてしまうかもしれない。
そして、あなたはディーラーや中古車販売店に出かけて、目当てのクルマに試乗する前に必ず(ちょっとは)頼ることになるわけです。
何に頼るかって言うと、それは自動車評論家。それは、もとF1ドライバーかもしれない。あるいはラリーストかも。ドリフトさせたら日本一の人かもしれない。「ジャガーじゃないジャギュアだ」のおっさんかも。
よっぽど恵まれていなければ、一生の中で、そう何度も何度も買い替えがきくものでもありません。ひとの意見にも耳を貸そうってもんです。
それぞれ、の評論家が同じ一つのクルマについて語るとき、必ずしも同じ評価が下されるとはかぎらない。評論家の全てが同じような運転をするわけでもなく、ましてやあなたが彼らと同じような運転をするとは限らないのだからそれは当然のこと。しょうがないので、(最後には自分で試乗して決めるにしても)いろんな評論家の意見をひっくるめて取捨選択をしていくわけです。

その中で、もし一人の評論家の意見を基準にするとしたら、私だったらその大役を福野礼一郎氏に任せます。それは彼のクルマに対する考え方がとても理にかなっているから。それは引用させていただいた一文に集約されています。別のことばにすると「クルマの神様は物理の神様兼任」ってこと。

あたりまえって言えば、あたりまえ。良いクルマの条件の第一は“軽いこと”。軽ければ、加速が良くなる。コーナーもスピード乗せて曲がれるし、当然立ち上がりもいい。サスペンションにも負担がかかりにくければ、ショックも受け止めやすく、乗り心地も良くなる。軽いのでブレーキにも負担が少なく、加速がよければ、無駄に排気量の大きい重いエンジンを積まなくてもよいし、燃費も良くなる。なにより、走っていて楽しい。(後に、これに空力も補足される)
第二に重心の低いこと。重心が低ければ、車体も安定して加・減速のとき、コーナリングに大きな差が出ます。当然、速くて、乗りやすく、楽しい。
第三がZ軸モーメントの慣性モーメントの低さ。車体構造物の中で重たいエンジンやバッテリー、ドライバーがクルマの重心近くにあるほうが余計な慣性も無く、またタイヤから先のオーバーハングが小さく軽ければ、この条件は満たしやすい。当然回頭性は高く、それでいて安定する。スルッと曲がって、ビタッと決まる。
第四がトレッド/ホイールベース比。福野氏によればこれが1.6を切ってからがスポーツカーと呼べるんだ、とのこと。直進安定性はもちろん大事だけど、まっすぐ走っている時しか力を出せないクルマなんてつまらんです。
第五が駆動力伝達効率の高さ。愛するエンジンがひねり出した駆動力を可能な限りロスすること無くタイヤへ、そして路面へ伝えること。
この5つを同時に満たすこと。それが大事。

福野氏のことは以前雑誌「Begin」で連載をもたれていたころから知っていて、そのときにこれと同じ内容を掲載されているのを読みました。目を開かされましたね。だって自動車評論家でちゃんとこういったことを書く人はいなっかったんですから。そして、それはごまかすことの出来ない評価基準で、たしかに事実としてそのとうりなんですから。それ以来、福野氏の本は全て買ってます(文章もおもしろいしね)。この本も出版されたその日に買いました。

でもね、この本、福野氏によると“ゴミとクズをひらって集めて一冊の本にした”“福野礼一郎手抜き仕事の集大成”なんだそう。90年代中盤はライターとしてフル回転の毎日で、毎月とてつもない量の原稿を書いてはFAXする日々。1本、力を入れて書いたなら、次の2、3本は後ろを振り返らずとっとと書き飛ばして出版社に送る。そうした力の配分をしなければ書けない状態だったらしいんです。(そんなこと正直に書いちゃうか)で、ある日、双葉社の編集者が過去の原稿をごっそり持っていって、忘れた頃に出来上がったのがこの本。福野氏読んでびっくり。持っていった原稿から厳選されたそれぞれの記事は、“書き飛ばして書いた4本のうちの3本中、月に1度あるかないかの極め付きのぶっ飛ばし、そんなのばっか”だったのです。(しかも、オレこんなん書いたっけなんてのも)
当然、怒ります。著者だもの。「読者に、こんなものに金を払わせられるか〜!!」……でもですね、結局出版されたんですね。何故でしょう。事の顛末もあとがきにのってます。その辺も含めてオススメです。














ららら日記


日本テレビ 800円+税
「ららら日記」という番組を知っていますか?
月〜金 午前10時25分から数分間という短い番組(日本テレビ)です。毎日をららら≠ネ気分で過ごすための方法を紹介していますが、いままでの分をまとめたのが、こちらの本。
日常の暮らしに、ちょっとした工夫を加えてららら≠ネ気分。ボディケアやオシャレからお呼ばれマナー=Aそしてティータイムや簡単なレシピまで。
みなさん、少しでもららら≠ネ気分でリフレッシュしてみては。毎日がつまらないなんてぼやいてばかりいないで、ららら≠ネ気分になっちゃおう!!














どうぶつしゃしんえほん
@おおきなどうぶつ Aかわいいどうぶつ
Bわんちゃんだいすき Cねこちゃんだいすき



金の星社 各200円+税
小さなお子さん(0〜2歳)がいらっしゃるご家庭に。

みんなでお出かけしている先で、お子さんが退屈さに泣きだしたりしませんか? お父さん、お母さん、そんなときのために持って行きたいシリーズです。

お子さんの大好きな動物の写真絵本です。4種類あります。大きさも13×13センチと、小さく持ち運びにも便利で、しかも1冊210円とお買い得。

お出かけのときだけでなく、家事の忙しいときも、うちの子は手がかかりません。ひとりで4冊並べてニコニコ遊んでいます。

絵本で動物をおぼえたら、みんなで動物園に行きましょう! 子供は、知っている動物の前では大はしゃぎです。ぜひ一度お子様に見せてあげてください。














いぬごはん


八重洲出版 1000円+税
うちの子にどのフードを選んであげたらいいか悩んだことはありませんか? アレルギーを持っていたり、太りぎみだったり、その子に合うフードを飼い主はきちんと選んであげたいものです。この本は各メーカーのフードをカラーで紹介し、成分やカロリー、気になる添加物の有無などとてもくわしく説明しています。メインフードはもとよりジャーキーなどのおやつの紹介も載っています。また、愛するうちの子のために手作りごはんを作ってあげたいと思っている方には、すぐできるわかりやすいレシピが載っています。どの料理も味付けをすれば飼い主さんも一緒に食べられます(もちろんワンコには味付けしないで下さい)。賢く犬のごはんを選んで、かわいいわんこに健康で長生きしてもらいましょう。














きぐるみ〜ず

あさをゆうじ

小学館 1000円+税
        カワイイ深夜の憎いヤツ!

最近、ヘンな時間に目が覚めて、ボーっと深夜番組を見ている事があるのですが、テレビ朝日で放映されている「D’s garage」と言う番組内のショート・アニメが気に入ってしまいました。

その名も「きぐるみ〜ず」、言葉は何一つ喋らないのですが、各キャラクターたちの愛くるしい仕草やオトボケな行動は、深夜の一服の清涼剤…。

缶ビールを飲みながら、「コレの本作ったら売れるんちゃうか?」と思っていたら、やってくれました小学館様!!

可愛い系のキャラクター本では、久々にハマッてしまい、早々に購入を決めたのは言うまでもありません…なんか、「してやられた!」ってカンジです(≧∇≦)

  今回のオススメ度 ★★★★☆(TVでは放映されていない、新作のみの構成。女性には絶対ウケると思うのですが、如何でしょうか?)














激安中古パソコンマガジン 壱

 
辰巳出版 648円+税
        こんな本あったらイイな…

とは常々思っていたのですよ…パソコンが普及するにつれ、新ウィンドウズが発売される度、お客様に聞かれる毎に!

今や日進月歩で家庭用コンピューターの技術は高まり、それに伴って新製品のリリースサイクルも短くなっている話は、このコーナーでも何回か話題に挙げておりましたが、それに対応する情報のフォローに関してはまだまだ不足気味なのが実情なんですよね(‐‐;)

特に近年は高齢者のパソコン・ユーザーも増加して、「新品を購入した時、壊しちゃったら勿体無い」と理由で、中古製品に手を伸ばす初心者の方も多くなっておりまして…そこら辺りの対応に難儀しておったのですよ。

OSやアプリの解説書はもとより、型落ち製品のガイドブックなんて、そうそうあるものじゃ御座いません( ̄‐ ̄;)

そんな「痒い所に手の届く」本(って言うかムック)を、辰巳出版さんが出して下さいました…ありがたや、ありがたや〜!

今までの中古製品情報と言えば、パソコン雑誌の巻末にひっそりとモノクロ印刷で大まかな事が小さな文字の羅列に綴られていて、どんな物か、どの程度の能力を備えた物かと言う判別が付きにくかったのですが、本書では製品のスペック・付属品の有無・値段・実品の写真などを掲載しており、「初心者に優しい中古パソコン情報」を提供しています。

今年もあと2ヶ月すれば、年末のボーナス商戦を迎え、現行モデルの値下げは必至。有る意味「買い時」ですから、本書を片手にパソコンの品定めを再考してみてはどうでしょうか?

  今回のオススメ度 ★★★★☆(パソコンのみならず、DVDプレイヤー、カーナビ、PDA、デジカメの中古情報と有名ショップの地図も掲載。これから中古パソコン製品に手を出そうとしている初級者の方々には必携かも?)














ウルトラマン画報(上)
光の戦士三十五年の歩み


竹書房 2400円+税
 君にも見える、「ウルトラの星」…

以前このコーナーで「仮面ライダー画報」なる本を紹介した事がありましたが、その際に「ニッポン特撮ヒーロー、もう一方の雄の本は出ないのか?」と、歯がゆい思いをされた方も少なからず思った方もいらしたのではないでしょうか?

               お待たせいたしました!

円谷プロの監修・協力を得て、竹書房さんよりウルトラの歴史35年がギュッと濃縮されたウルトラ・ファンの為のバイブル本、上下巻で堂々の刊行です(^^)

本書に収録されている作品は、1966年放映の第一作・「ウルトラQ」に始まり、1974年の第二期ウルトラ・シリーズのトリを飾る「ウルトラマンレオ」迄、全7作に登場する怪獣850体を始め、各作品に登場するウルトラヒーローの詳細データ、防衛組織の詳細資料なども収録。

30〜40代のお父さん世代には懐かしい事でしょう…私なんかは「タロウ」からウルトラシリーズにハマってのめり込んだクチで、後年自分がウルトラマンの着ぐるみに入る事になろうとは思いもしませんでしたが…その話はまた、別の機会にと言う事で…。

  今回のオススメ度 ★★★☆☆(既刊のウルトラ本を凌駕する資料数と、円谷プロが新たに補完した新資料による、ウルトラ・データの完全版。下巻は今冬刊行予定なので、レオ以降コスモス迄の新世代ウルトラ・ファンは要チェックですよ?)






≪一冊入魂≫

第10回 『がんばってや』

思えばもう・・・

 私もひとり暮らしをはじめて来年で10年になります。快適な反面、病気に掛かってしまったときの心細さもあったりしました。私の場合、まだ実家が同県内にあるので親兄弟の顔を見たくなれば何時でも会いにいける距離。ただ今回紹介する『がんばってや』の登場人物たちは遠く故郷を離れてきた人ばかり。特に主人公の岸本寛治は青森から出てきて都会に馴染めないでいます。そんな彼がふとしたことで出会うもう一人の主人公丸山舞子。彼女との出会いが彼を確実に変えていきます。その過程を描いた本作・・・

すべてのひとり暮らしの方に読んでほしい!


がんばってや
(「東京少年物語」所収)

羅川真里茂

白泉社 全1巻 390円+税
 まずは簡単な作品紹介から。

 大都会の雑踏にもまれて疲れていませんか?安らげる場所はありますか?心許せる人はいますか?孤独じゃないですか?そんなあなたが心配です・・・

 主人公岸本寛治は青森から専門学校生。不安でいっぱい。4月のある日、自販機でジュースを買おうと取り出した100円玉を落としてしまい、それを拾ってくれた女性、丸山舞子から別れ際にこう言われた。

『がんばってや』

 この一言は彼の心を和ませた。言葉のコンプレックスから都会に馴染めない寛治。そんな彼に事あるごとに話し掛けてくる舞子に次第に心惹かれていく。だが彼の心はさらに余裕をなくしていく・・・


 本作は『東京少年物語』という作品に併録されている短篇。表題作も面白かったんですが、個人的にはこっちの方がお気に入り。最近映画やらマンガやら短篇ものに興味がいくことが多いせいかもしれませんが・・・

 羅川先生といえば現在連載している『しゃにむにGO』や文庫化されている『赤ちゃんと僕』というようなハートウォームな作品が多いと思われがち。ですが、個人的にはゲイカップルの主人公たちの苦悩を巧みに描いた『ニューヨーク・ニューヨーク』が一番のオススメ(もちろん『しゃにむ』『赤僕』も好きですが)。

 そんな雰囲気が本作にもあって、羅川先生のもう一つの側面を読み取れる作品です。本作を気に入られた方は『ニューヨーク〜』を読んでみることをオススメします。ゲイカップルが主人公ですが耽美的要素は全くありませんので男性の方も是非御一読を!(私も男性ですから)
超私的お気に入りシーン
6月の電話

P.177〜182
 このエピソードの前に舞子のちょっとした言葉から二人は酷い喧嘩をしてしまいます。東京で唯一心を許せた人だっただけにショックで立ち直れない寛治。止んでいた偏頭痛と微熱が再び起こってくる。後悔の念でさらに塞ぎ込む・・・

 時は6月。寛治は殆ど誰とも話さなくなっていた。そんな時田舎の友達の広樹から電話が掛かってくる。体調が優れないのを聞いて心配しての電話だった。

 弘樹は言う。『ほんで?彼女出来だか?』

『・・・いや・・・一向に・・・』

『そうがあ・・・寛治、モデるのになあ・・・学生時代女子の間で寛治が人気あったことが発覚!』

 卒業後クラスの女の子と会って話した弘樹からの思いもよらぬ言葉に舞子を思い出しちょっと戸惑う寛治。

 弘樹は続ける。『あ・・・や―・・・なんがさー・・・寛治・・・ちょっとイントネーション標準語になっでるなあと思って。何か違う人と喋ってるみたいだっきゃ。ほんとに寛治だが?ははは』

 言葉のコンプレックスから自分の思うことをうまく人に伝えられずもがき続けていた寛治にはあまりにも辛い言葉。電話から聞こえてくる昔ながらの弘樹の言葉を聴きながら溢れ出す涙を止められない寛治。

≪『帰りたい』・・・その言葉は涙と共に落ちそうだった・・・必至になって吸い込む息と共に飲み込んだ・・・≫

 町の雑踏を虚ろに歩く寛治。日差しが強い程・・・人ゴミに入る程・・・彼は孤独になっていく・・・

 このあと寛治と舞子の関係がどうなっていくかは皆さん各自でご確認ください。寛治って先日渋谷で観たインド映画『モンスーン・ウェディング』の登場人物のひとりで結婚式の飾りを作る親方に通ずるものがあります(この映画本当に良い映画、是非観てください。ちなみにインド映画ですが突然踊ったりはしません(笑))。ご覧になった方には判っていただけると思いますが、うまく伝えられない気持ち、よくわかりますよね。辛いですよね。ただふとしたきっかけで人は変われるもの。さあ皆さんも頑張っていきましょう!

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