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2002年6月
<子ども>のための哲学(永井均) 造物主の掟(ジェイムズ・P・ホーガン)
ボールパークへの旅(上田龍 編・著) シアトル&ポートランド
AB・ROAD 好き/ごめんね/サンキュ/オメデトウ
愛犬のカット・お手入れBOOK 1冊でヨーロッパ41カ国の人と話す本
(佐川年秀 編)
絵文字・顔文字・フェイスマークハンドブック
(絵文字製作委員会)
千葉氏探訪(鈴木佐)
超私的まんが道2≪一冊入魂≫
報復のムフロン(上之二郎・小野洋一郎) .



このことに気づいたとき、ぼくはとても変な気がした。なぜなら、ぼくが気づいたことは、まちがいなく真実なのだが、それはまちがいなく言わないほうがいい真実、いやむしろ気づかないほうがいい真実だ、ということに気づいたからだ。だれもがこういうことに気づいたならば、たぶん世の中は今より悪くなるにちがいない。たとえうそであっても、まやかしであっても、みんながそれを信じているほうが世の中がよくなるような、そういう<うそ>というものがあるのだ!
<子ども>のための哲学

永井 均

講談社現代新書 660円+税


先日このHPの掲示板にも書きましたし、またこの本のPOPにも書いたんですが、永井均さんの本を読んでいると、「誰にもわかってもらえない、それどころか嫌な顔をされたりするような、そういうあなたの疑問や考えというのは、もちろんあっていいのだ」といわれているような気がするんです。

誰にもわかってもらえないような自前の問い。それはたとえば、「醜い」とか「不潔な」とか「格好の悪い」とか「安っぽい」とか「屁理屈」とか「詭弁」などといわれるようなものかもしれません。「罰あたりな!」とか「そんなこと言うものじゃない!」なんていう反応が予想されるような問い。それでも、自分の問いである以上、大切にしていく。他人に嫌われるからといって、妥協したりせず、そのままの形で抱えつづけていく。

こういう姿勢・態度を私はこの永井均さんに感じるわけですけれど、他にもたとえば保坂和志さん、松沢呉一さんにも感じます。私のなかでこの3人はどこかつながっています。気になるひとたちです。

ま、しかし、それはさておき、では、本の紹介へと移りますか。




永井さんは、自身の子ども時代の問いを説明して、

ことわっておくが、ぼくは最初から自分の問題をこんなふうな形でつかんでいたのではない。問題の意味をはっきりつかんだのは、ずっと後になってからである。右に述べたような表現は、当時の問題意識をいま思い出して、今の言葉で書いみたものにすぎない。こんななんでもない表現のしかたでさえ、ぼくはそれを考案するのに、二十年近くの歳月を必要としたのだ!

でも、ぼくの問題はそうではなかった。……考えているうちにたいてい自分でも自分の問題の意味がわからなくなってしまった。でも、聞き返したとしても、そりゃあそうだ、という答えが返ってきたような気がする。ぼくはずっと、なんかちがうな、と思いながら、自分の問題がうまくつかみきれずにいた。

そのときはぜんぜん気づかなかったのだが、ぼくはこの考察を通じて、ぼく自身の問題を考えるうえで決定的な、ある重要な発見をしていた。この発見がほんとうに重要であることがわかったのは、つい最近になってからのことなのだが。


また、永井さんは自分と同じ問いを抱いていたかもしれない先人の著作を読んでいきもします。で、たとえばある哲学者の思考に触れて、

この思考は、ぼくをかなりよく納得させた(完全ではないが)。真理に到達したというのではない。ただ、問題の意味がひじょうにはっきりした、というにすぎない。

この問題を考えていくうちに、ぼくは、○○という人がどんなに深く道徳という現象の本質について考えた人であったかが、やっとわかった。と同時に、ぼく自身がこの問題にこだわらざるをえなかったほんとうの理由がはじめて理解できた。
(○○にはほんとうはある有名な哲学者の名前が書かれているんですけど)

……というわけです。これは考えるということ、わかるということについて非常に大事なことが書かれていますよね。こういうゆっくりした歩みですけれど、わかっていくことがあるわけです。ただ、それにしても、ずっと自分の問いをしっかり抱えていてこそなんですね。しっかりといっても、これは、なにも四六時中それを意識しつづけるというのともちがうと思います。上の○○という哲学者のことばを読んだときに、意識の表面では忘れていたかもしれないけれども、奥の方にはたしかにまだ潜んでいた問いが「ん?…… ん?……ちょっと待て」と反応しだしたというふうなことでもあるかもしれません。その反応こそが、実は当の問いのはっきりした自覚のはじまりであるかもしれません。

求めているこたえは得られるかどうかもわからないのですし、そのこたえがどんな方向からやってくるのかもわかりません。でも、落ち着いて、ひとつひとつを吟味しつつ、ゆっくり進んでいくことが大事です。問いを手放さぬまま、それでもある謙虚さをもって。

その謙虚さというのは──

当然のことながら、ぼくは今まで述べてきたような自分の考えが今のところ正しいと思っている。でも、今のところそう思っているというだけで、それに固執するつもりはほんの少しもない。むしろ逆に、だれかが問題の意味をほんとうに理解したうえで、ぼくの考えたことのどこかにまちがいがあることを、ぼくに納得できるように説明してくれればいいな、と思っている。

──というようなものですね。誰かが説明してくれるのを受け入れるということも大事なんですね。しかし、ちょっと考えてみてほしいんですけど、それは「問題の意味をほんとうに理解したうえで」の説明でなくてはならないんですよ。みかけだけの理解なんていうものではだめなのですし、一見同じ主張をしてくれている、なんていうのもだめなんです。というのも──

哲学においては、論拠がちがう同じ主張なんてものはそもそも存在しない。

──さてさて、どうでしょう?
そんな説明をしてくれるほどのひとがいったいどれだけいるんでしょうか? そもそも、どれだけのひとがあなたの「問題の意味をほんとうに理解し」てくれなどするでしょうか? あなたの問いは、周囲のほとんどのひとを不愉快にさせたり、憤慨させたりするものかもしれないんです。みんなはあなたにそんな問いを抱くことをやめさせようともするかもしれないんです。ああ、なんてこった。

………………………………
ちょっと寄り道しますが、
ワーグナーの歌劇「タンホイザー」では、主人公が快楽に満ちた禁断の園ヴェーヌスベルクにいたことを口にしたとたん、こういうことになるのでした。
貴婦人たちは、

あちらへ! 彼のそばから離れてあちらへ!

騎士たちは、

君らはきいただろう!
悪徳の口が恐ろしいことをしゃべったのだ。
口がそれをしゃべったのだ。
彼は地獄の空気を吸い、
ヴェーヌスベルクにとどまっていたのだ。
恐ろしいこと! いまわしいこと! 呪わしいこと!
彼の剣は血にぬれている。
地獄の池に送り返せ、
裁判にかけよ、追放せよ!


(渡辺護 訳)

これは全3幕のうち、第2幕の最後あたりです。で、つづく第3幕がものすごいんですね。友人にむかって主人公はいいます。

わが善良なる歌手よ、心配するな!
私は君や君の仲間たちのだれをも捜しているのではない。
<不気味な淫蕩さをもって>私はあの道を示してくれる者を捜しているのだ、
私がかつてたやすく見つけたあの道を!


友人は彼に尋ねます。

それはどの道だ?

タンホイザーはこたえます。

ヴェーヌスベルクへの道さ!

………………………………

永井さんはこう書きます。

ところで読者の皆さん。ここまでのところで、ぼくが感じた問題の意味を理解していただけただろうか。ぼくの経験では、このような話をどんなにくわしくしても、そもそも問題の意味をまったく理解しないひとがいるようだ。ぼくが哲学の論文というかたちでこの問題を提出したときも、全然理解しないひとや、まったくちがった意味に取るひとがたくさんいた。ぼくは何度も、自分の頭がおかしいのではないか、何かとんでもない錯覚にとらわれているのではないか、と自問せざるをえなかった。

でも、こんなに特殊な問題が言いたててみるにあたいするものなのかどうか。ぼくと同じまわり道を必要とする人が、ほかにたった一人でもいるかどうか。だから、このあたりから先は、またひとりでやっていくほうがいいのかもしれない。

ぼくにとって圧倒的に重大な意味をもつ……の問題は、これではない。もっともっとものすごく不思議な問題なのだが、どうもこのあたりになると、ぼくの感じている不思議さについてきてくれる人は、もうほとんどいなくなってしまうみたいだ。でもまあ、ここでも言うだけは言ってみよう。



永井さん、孤独です。(これと同じことを以前に松沢さんにも書きましたっけ。)

しかし、実は永井さんがこの本でいいたいことは──

すべてはただ、それぞれの人に考えぬいてみたい問題があるかどうか、につきる。もしあるなら、それを考えればいいし、考えるべきだ。

そもそも、問いが世の中で意味のある問いとして認められるかどうかは、問いの価値とは関係ない。

──いかがでしょう?




あわせて重要なのは、

当時ぼくが読んだ倫理学書の中でただひとつ感心したのは、……だった。内容に感心したのではない。はっきり言って内容はつまらなかった。議論の進めかたに感心したのだ。

もし読者のなかに哲学のやりかたを勉強したいと思われる方がおられるなら、結論よりも議論の過程を重視するタイプの哲学書を読まなくてはならない。そういうものからしか自分の問題を自分で考えていくためのやりかたを学ぶことはできないからだ。

ぼくが自分の議論を展開している箇所も、その内容そのものは、ほんとうはどうでもいいのだ。ただ、いわば素手で考えていくやり方のようなものをつかんでもらえれば、目的は達せられたことになる。要するに、ぼくの思想に共鳴しないで、ぼくの思考に共感してほしい、ということである。

「ぼくの思想」
「結論」「ぼくの思考」「過程」ですね。そうして「哲学においては、論拠がちがう同じ主張なんてものはそもそも存在しない」のでしたね。
(これは例のあれと、つまり、「小説は何が描かれているかではなく、どのように描かれているかが大事」というあれと符合しませんか?)

というわけで、孤独なひとたち! 孤独は大切にしましょう。しかし、そのときにも──

それでもやはり、みんなに理解してもらえるような議論として整える努力は必要だ。なぜなら、それが自分に理解できるための条件でもあるし、また単なる世界観や人生観とは異なる哲学の真骨頂でもあるからだ。















「知性を進化させ、動物のレベル以上に自分を高めることを知った生命形態は、生物学的な体形(ハードウェア)の差異などそれに較べれば些細なものにしてしまう共通の何かを持っているんだ」 ヴァーノン・プライスが、下段の寝棚の縁から、熱意を込めて口をそえた。「“人間”という言葉の定義は、前より広くなっている。それは、進化のある段階(フェーズ)を総体的に表わす概念で、たまたまそこに到達した一種族を意味するものじゃない」
造物主(ライフメーカー)の掟

ジェイムズ・P・ホーガン 小隅 黎 訳

創元SF文庫 920円+税
昨年の10月のオススメにも登場したJ・P・ホーガンの、1985年に出版されたSF小説です。

約百年前の昔、はるかかなた、どことも知れぬ星の惑星採掘型の宇宙船が、折悪しく新星爆発を起こした星の近くをかすめてしまった。
電子回路に大ダメージをうけた宇宙船は、航路図にも載っていない銀河の辺境の衛星に自動工場を建設した。 工場は作業用の様々なロボットを作り出し、採掘した原料をもとにまた新たに工場やロボットを作り、やがては惑星上に展開された工場から集められた原料や生成品が遠く離れた母星に送り届けられる…はずだった。
ところが、以前受けた電子回路へのダメージは完治せず、工場は中途半端に故障した、あるいは欠陥品のロボットを作り出してゆく。それでも、チーフ役のコンピュータは何とか元の状態を取り戻そうとするのだが…。
やがて21世紀を迎え、地球は土星最大の衛星タイタンに無人探査船を放った。タイタンに着陸した探査船は地球に向け、冷たいレンズからみえる映像を発信した。 そこには、異星船の機械が発達し、進化したロボット生物(?)の社会の映像だった。 ただちに人類は調査のための有人宇宙船が、様々な人々、絡み合ういくつもの組織の複雑な事情を抱えながらタイタンに舳先をむけ旅立つ。 かの地に到着した一行はさらに驚くべき光景を目にする。ロボットたちは、まるで中世のヨーロッパのような社会を作り上げていた。

この小説でとてもユニークなのが、序盤のロボット達がどのように発達・進化し社会を作り上げていったかを書いたところ。全ページの1/20にも満たない量ながら、とてもおもしろいです。もちろんこじつけや無理もあるんですけどね。(人型であることにメリットはあまりないでしょう、などいろいろ)また、これはもう少しページが進んでからですが、地球上の人間と自然との関係と、ロボットの(タイタンでの)環境の関係の対比の仕方もおもしろいです。(この辺は思考の新鮮さを感じましたね。古い本なのに)

そしておなじくらいユニークなのが主人公のカール・ザンベンドルフ。かれはTVなどで著名な心霊術師(もちろんインチキ)。なぜそんな男が調査隊のメンバーに選ばれたのか、彼を選出した組織の本当の目的は何か?ページが進むごとにかれの内面がにじみ出てくるようでした。

いちおうSF小説なんですが、いたるところに人類の文明史のパロディが描かれていて笑えるところもあったりします。天動説だったり、十戒だったり…一番笑ったのが、最後のあたり。これから読む人のために書きませんが、アレが「御しるし」とは…。完全にホーガンのウケねらいですね。

意外とヒューマニズムな部分を持った小説でした。たとえていうならハードメタルな劇場版ドラえもん(シズカちゃんはいないけど)かな…。いや全然違うか。














Let’s Join MLB American Ballparks
ボールパークへの旅 メジャーリーグ観戦ガイド

上田 龍 編・著     ドリームクエスト 1800円+税
──────────────
地球の歩き方
シアトル&ポートランド

ダイヤモンド社 1540円+税
──────────────
AB・ROAD

リクルート 450円(税込)
6月になり、ワールドカップも始まって、サッカー、サッカー、サッカーの毎日になり、メジャーファンにとっては、ちょっと情報が少なく、さびしい時をすごしていると思いますが、夏休みの計画はもう立てましたか? まだなら、この際行ってみたらどうでしょう、アメリカへ!! 多少値段は高くても、この夏、本場のベースボールを、ボールパークを体感しに行こう!!

そこで、まずこの本を読んでみてください。
“ボールパークへの旅”──まさにそのまんま。
8球場の紹介から、メジャーのスター選手のことや、ボールパークをとりまく人びと、そしてベースボールの歴史などわかりやすく、旅のための予習には最適の本です。

どこのボールパークに行きますか?
とりあえず、8つのうち、リプケンが引退したので、カムデンヤーズ以外のオススメの日程を紹介しましょう。

ニューヨーク(ヤンキースタジアム・シェイスタジアム)
 7月19〜21日 ヤンキース VS レッドソックス
 7月22〜24日 メッツ VS エクスポズ
アメリカンリーグ東地区の名門対決と、
メッツの強力打線VS大家・吉井の日本人投手の対決

シアトル(セーフコフィールド)
 8月13〜15日 マリナーズ VS レッドソックス
 8月16〜18日 マリナーズ VS ヤンキース
ホームに東の2強を迎えてチャンピオンシップ前最後のシリーズ。もちろん日本人トリオも。

サンフランシスコ(パシフィックベルパーク・ネットワークアソシエーツコロシアム)
 8月16〜18日 アスレチックス VS ホワイトソックス
 8月20〜22日 ジャイアンツ VS メッツ
アスレチックスの投手陣VSホワイトソックス打線と新庄の古巣との対戦。もちろんボンズも。

シカゴ(コミスキーパーク・リグレーフィールド)
 8月9〜11日 ホワイトソックス VS マリナーズ
 8月12〜14日 カブス VS アストロズ
日本人トリオとソーサを見に行こう。

ボストン(フェンウェイパーク)
 8月6〜8日 レッドソックス VS アスレチックス
 8月9〜11日 レッドソックス VS ツインズ
レッドソックス打線VSアスレチックス、ツインズの強力な先発3本柱。もちろんペドロ・マルティネスも。

どうですか、このカードは? けっこうオススメだと思うんですが。
もし興味をもって、行ってみようかなと思われたら、

次に“AB・ROAD”を開いてみよう!!
自由旅行のページを開いて、各社の値段を比較しよう。目当ての期間の値段が載っていなければ、どんどん電話できいてみよう。

さらに、“地球の歩き方”を開いて宿探しをしよう。
もし飛行機のチケットをとった所で予約できるなら、心配なひとはお願いしてしまおう。せっかくアメリカに行って野球だけというのもなんなので、その街の見所もこのガイドブックで下調べしておこう。

さあ、この夏の予定は決まった。
ボールパークへ行こう。

※ いろんなチームがとにかく見たいというひとにはぜひ次のプランを。
 7月15日 ジャイアンツ VS ダイヤモンドバックス @サンフランシスコ
 7月16日 ジャイアンツ VS ダイヤモンドバックス @サンフランシスコ
 7月17日 オークランド VS エンゼルス       @サンフランシスコ
 7月18日 ドジャース VS パドレス          @ロサンゼルス
 7月19日 ドジャース VS ジャイアンツ        @ロサンゼルス
 7月20日 エンゼルス VS マリナーズ        @ロサンゼルス
 7月21日 エンゼルス VS マリナーズ        @ロサンゼルス

いかがでしょう、この日程は? これだと、18日にサンフランシスコからロスへ飛行機で移動。そして、20日、ロス市内からアナハイムにバスで移動、と計2回の移動で全7試合7チームが見られます。飛行機も日本→サンフランシスコ→ロス→日本なら、そんなに高くはない(?)でしょうし、ぜひオススメです。
なんだか旅行社の人のオススメみたいですが、書店員のオススメです。














すき・ごめんね・サンキュ・オメデトウ



永岡書店 各505円+税
あの有名な魚眼レンズを使った鼻デカに写るかわいいミニ写真集が4冊発売されました。仔犬たちがそれぞれの思い(すき・ごめんね・サンキュ・オメデトウ)を表情豊かにめちゃくちゃかわいく伝えています。最後のページにはメッセージが書けるようになっていて、仔犬たちのシールも付いています。自分の気持ちを伝えたい人がいる方にぜったいおすすめです。もちろんお子さんから両親・友達・いろいろな人にプレゼントとして贈ってもとても喜ばれると思います。ちなみに私は自分に贈りました。たいへん喜びました・・・・














ひとりでできる
愛犬のカット・お手入れBOOK




成美堂出版 1200円+税
ワンちゃんのお手入れは結構大変ですよね、ブラッシング・爪きり・耳そうじ・シャンプー・カット・etc・・・・うちの仔はほとんど自分で行いますが、カットだけはトリマーさんに月1回程お願いしています。これが結構なお値段になります。みなさんも、すべてご自分で出来る方は少ないと思います。そこで、ご自分でやろうと思っている方、また、現在行っている方にもおすすめです。犬種ごとのグルーミングを写真とポイントを交えてわかりやすく解説されています。

○ あなたの愛犬にぴったりのお手入れ
○ 日々のお手入れの基礎テクニック(爪きり・耳そうじ・・・・)
○ 今日からできるブラッシング入門(毛玉・ピンブラシ・スリッカーブラシ・・・・)
○ 手早くむだのないシャンプー・乾かし方(部分シャンプー・・・・)
○ 愛犬を清潔に保つ簡単カット(ハサミ・・・・)
犬種別お手入れのポイント(テリア・ポメラニアン・マルチーズ・シーズー・プードル・・・・)














これは便利
1冊でヨーロッパ41カ国の人と話す本

佐川年秀 編

中経出版 1600円+税
    祝・W杯開幕!!

…本書とは、あんまり関係ないかも知れないけど…いやいや、ちょっとは関係あるんです(笑)

良く旅行ガイドのコーナーや、語学書の棚で【英語】とか、【イタリア語】、【フランス語】なんかは目にしますよね?

  んじゃ、【スウェーデン語】や、【ノルウェー語】は?

 たま〜に語学の棚で見かけたりしますが、大半はやたら専門的だったり、発音記号のみの記載でルビが振られておらず、初心者には真に敷居の高いモノばかり…。一冊あたりの値段もべらぼうに高いのが実情(T_T)

ちょっと変わった外国語を齧ってみたい
   そこのアナタに朗報です!

 
本書はコレ一冊だけで、ヨーロッパ41カ国の言語を網羅!今までの専門語学書のようにやたら難しくも無く、単価も安い!簡単な会話のみならコレだけで事足りるスグレモノです。発音記号の読めない方の為に、ルビが振ってあるのも尚宜し!

普段耳にしない国の言葉で挨拶すれば、意外なところで外人の友達が出来るかも?

今回のオススメ度 ★★★☆☆(以前から、こう言う本があっても良いのではと思っていましたが…やってくれました中経出版さん!旅行の途上、挨拶程度なら充分過ぎる内容ですが、突っ込んだ会話になると辛いかも。)














絵文字・顔文字・
フェイスマークハンドブック


絵文字製作委員会 編

ケイブンシャ 770円+税
電子メールの文章中や、HPの投稿掲示板などで良く見かける【顔文字】。殺風景な文章のみの世界に一寸したアクセントを入れてくれるので、私もちょくちょく使っています(^_^)

(T_T)とか、(@0@)、(−−;)なんてポピュラーなモノはつまらない…もう少し、顔文字にも変化が欲しい方、イイモノ出ました!!

本書に収録された顔文字、【喜怒哀楽】併せて250個!

                      更に

  iモードにも対応し、文字コードを全てに添付!

これ一冊で、アナタのメールが更に表情豊かな表現になる!(〃 ̄_ ̄〃)
…あんまりやりすぎるとシツコクなるケドね(^^;)

今回のオススメ度 ★★★★☆(メル友がいらっしゃる中高生なんかには是非買っていただきたい一冊。中には。・°°・へ(´‐`)_みたいなのもあって、メールのやり取りが楽しくなること請け合い!)














千葉氏探訪
房総を駆け抜けた武士たち

鈴木 佐 編

千葉日報社 2300円+税
 新渡戸稲造と千葉県の意外な関係

五千円札の肖像画としてすっかり定着した新渡戸稲造センセ。彼の祖先を遡ると、そのルーツは千葉県に辿りつくのをご存知ですか?

私こと原口は、ご存知のとおり歴史大好き人間で、ここ数年は伊達氏を追いかけて色々な歴史読本に目を通して来たのですが、戦国時代に伊達氏と争っていた相馬氏と言う戦国武将が目に止まったのが、本書と出会うそもそものキッカケでした。

武将の名は相馬義胤、伊達政宗に対抗して現在の福島県相馬市一帯に勢力を築いた人物ですが、この人物の【胤】と言う字が妙に気になったのです。

(確か…この字を使った武士が他にいたような?)的疑問から、ふと思い出したのが鎌倉時代に千葉県に勢力を持ち、源頼朝を手助けした豪族・千葉常胤の存在!

もしやと思い、手元にある資料の断片を片端から漁ってみると、想像通り相馬氏は千葉氏の流れを組む末裔だった事が判り、本書によってその詳細も知る事が出来たのですが、驚かされたのは千葉氏と言う一族の全国への広がり!

北は東北、南は九州迄、時の最高勢力に付き従い、枝葉を着実に伸ばして行ったこの武家集団は、新天地に根付いた後も優秀な子孫を輩出した事にもただただ驚愕。

先に挙げた相馬一族や、新渡戸稲造も然る事ながら、剣豪・塚原ト伝や、【六千万歩の男】で一時脚光を浴びた江戸時代の測量学者・伊能忠敬も、ナンと千葉氏の一族の出と言うのですから…本当に歴史は面白い!

貴方も本書を手にとって見たら、以外に知っている人の名を千葉氏の系譜の中に見出せるかも?

  今回のオススメ度 ★★★★☆(本書によれば、5世紀にわたって同じ武家集団が一つの地区を治め続けたのは稀有な例なのだとか。歴史・郷土史に興味をお持ちの方には絶対お奨めです。)







≪一冊入魂≫


第6回 『報復のムフロン』

 ムフロンとは・・・?

  2001年9月11日。世界中の人にとって忘れることの出来ない衝撃的な出来事のあった日。ニューヨーク旅客機テロの日です。先日ワールドトレーディングセンタービルの捜索も打ち切られたりしましたが、未だにその衝撃と傷跡は大きいままです。

  今回選んだ作品『報復のムフロン』はそんな有事にごく普通の人間がどう立ち向かうのかということがテーマになっています。とかく日本人は平和ボケといわれていますが、その一人である主人公が飼われた羊から野生の羊であるムフロンへと変貌する姿・・・

 こころしてご覧あれ!


報復のムフロン

上之二郎・小野洋一郎

新潮社 1巻まで 505円+税
  まずは簡単な作品紹介から。

 煌めく夜の六本木ネオン街。その一軒のクラブで一人の男が怒声をあげる。その男は凶本興行の人気お笑い芸人佐野羊兵。発端はそのクラブで飲んでいた男の一言から。その男は外務副大臣。

『間違ってテロが起きてもちょっとした犠牲者が出るだけ。家畜の羊が死ぬのと同じだ。』

 羊兵は殴りかかり警察に身柄を拘束される。だが事件性なしとのことで釈放され愛する妻の元へと向かうために飛行機へ乗り込む。機内でも事件の話題で持ちきり。用兵は質問責め。ただし和やかなムードで。

 そんな折事件が起こる。唐突に起こるハイジャック!機長ら操縦士はすべて殺されエンジンは停止、オートパイロットも作動せず。そのとき一人の男が操縦桿を握りしめる。お笑い界のブルース・ウィリス佐野羊兵!理不尽なハイジャックに屈することを拒んだ彼がとった行動とは?そしてこのハイジャックを仕組んだものたちの本当の狙いとはいったい・・・


 以前でしたら現実には起こりえないという感じで読んでいたのに現実として起こってしまっている今ではより身近にこういう作品を読んでしまいました。

 この作品に興味をひかれたのは主人公の佐野羊兵の変貌ぶり。物語当初は外務副大臣の発言に対して怒りをあらわにしたりしているものの漠然としたものでしかなく、乗り合わせた飛行機の機長の言葉、テロリストの残していった言葉によって意を決し、操縦桿を握り、そして事態を解決しようとする姿。その羊兵にさらに追い討ちをかけるように起こる予想だにしない事態。そのスピード感・スリリング感にも惹かれました。

 コミックスではまだハイジャックが解決したところまでですが、掲載誌の『コミックバンチ』本誌では更なる展開となっていて毎週目が離せなくなってます。お願いですから新潮社さん、

毎週載せてくださいね!『ワイルドリーガー』もね!
超私的お気に入りシーン
羊兵の決意表明

第1巻 P90〜106
 ハイジャック機は都心へと向かっていく。

 
逃げ出すテロリスト。被害を最小限に防ごうと撃墜を計る米軍機。ざわめく客席。八方塞でもがく羊兵。そこに一人の老人が現れる。その男が羊兵に問いかける。

『・・・のうお若いの・・・「ムフロン」って知っとるか?』

続ける老人。

『・・・家畜化される前の野生種の羊でのう・・・山岳地帯に棲み勇猛果敢な性格を持つ誇り高き原種よ・・・なろうじゃないか・・・我々もムフロンに・・・!!』

協力者の登場に喜々とする羊兵。

とうとう都心に入ったハイジャック機。逃げ惑う人々。混乱する首相官邸と都庁。迫ってくる米軍機。そのとき羊兵が尋ねる。

『確実なのか!?アンタの作戦!』

老人が応える。

『やれやれ・・・この期に及んで甘いですなァ・・・佐野さん。この世に「確実」なんてものはない・・・何ひとつ。少なくとも米軍機を「確実」に止める方法などありえない!』

困惑して更に問い詰める羊兵に老人が計画を話す。

『この機をミサイルと化し米軍の急所に奇襲をかける。我々がテロリストになるんです。』

更に続ける。

『何故今彼らがこの機を撃墜しようとしているのか・・・それはこのままヘタな所に墜られるより今の内にバラバラにした方が米国の被害が少ないからです!ならばもっと被害が大きくなるような場所へ墜ちると脅しをかけるんです!米軍機にはこの脅迫が演技でなく本気だと思わせなければならない!!生半可な覚悟じゃだませませんよ!これは戦争だ!生きるか死ぬか・・・我々も己の限界を超えねばならない。』

息を呑む羊兵に最後の決断を迫る老人。

『・・・今一度聞きます・・・本当に・・・テロリストになる覚悟はおありかな・・・?』

応える羊兵。

『・・・悪りィ・・・!!正直・・・小便・・・ちびりそうだ・・・!』

応える老人。

『・・・無理もない。戦に出る兵士だってみんなそんなものですよ・・・してしまいなさい・・・その方が落ち着く。何も恥ずかしいことじゃあない・・・それとも後ろに戻りますかな・・・?墜とすだけならアタシにもできるかもしれない』

思いつめた表情で応える羊兵。

『・・・死ぬ程こわくて小便ちびりそうだけど、でも・・・放せないこの手は・・・俺が放したらみんな死んでしまう・・・!!・・・放すわけにはいかないんです・・・!!!放してしまったら・・・牧場の柵の中に逆戻りだ・・・!!!・・・俺は・・・もう・・・黙って生贄になる羊じゃない・・・!!!』

その表情を見て呟く老人。

『・・・お見事・・・今度こそ本当に・・・野生の羊の瞳になりましたな・・・!』

 この後ハイジャック機はどこに向かおうとするのか?協力者の老人の正体とは?テロリストの本当の狙いとはなんなのか?それは皆さんそれぞれが読んで確認してみてくださいませ。ただしこの作品の本当の面白さは2巻以降です。ですから1巻目が物足りないと思っている方もどうか継続して読んでみてください。

きっとハマりますから!

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