
| 2001年9月 | |
| 翻訳夜話(村上春樹・柴田元幸) | エンデュアランス号漂流記(アルフレッド・ランシング) |
| ホメずにいられない2(福野礼一郎) | SWITCH september 2001 |
| 極楽オーストラリアの暮らし方(柳沢有紀夫) | タイミングのいい人悪い人(山形琢也) |
| 日本の歴代総理大臣がわかる本(岩見隆夫) | いわれなく殺された人びと(千葉県における関東大震災と朝鮮人犠牲者 追悼・調査実行委員会 編) |
| ネコロジー(坂崎幸之助) | もう捨て犬じゃない もう捨て猫じゃない(ペット里親の会) |
| 超私的まんが道 | |
| 臨床心理士 聖徳太一(香川まさひと/村松陽子) | 炎人(東山むつき) |
| 検察官キソガワ(鈴木あつむ) | . |
| 柴田 ……ご自分の翻訳のいちばんの欠点はどこだと思いますか。 村上 語学力です(笑)。 |
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村上春樹・柴田元幸 文春新書 740円+税 |
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| 「翻訳夜話」という、その名のとおり翻訳についての本なんですが、しかし、私なんかはたとえば「私が小説を読むってどういうことなんだろう?」というような読みかたをしてしまいました。もちろん、翻訳そのものにも興味はありますし、ここでしゃべっているのが村上春樹と柴田元幸──前にも書きましたけど、柴田さんっていうのは、「このひとが翻訳しているんなら、かなりの作品なんだろうな」という具合に、こちらの本選びの基準にもなりうるようなひとです。え〜、みなさん、もう「宮殿泥棒」は読まれましたでしょうか?──というふたりということで、なおさら身を乗り出してしまうことになりました。ま、それでもこの本では、柴田さんはホスト役に徹するふうなので、この本の主役は村上さんということになりますね。でも、いっときますけど、このホスト役が優秀なひとでなかったら、村上さんがこんなふうにしゃべるということにもならなかったでしょうね。 ……と、長々と前置き。(長過ぎ?) いろんなことがいっぱい詰まった本だと思うんですが、どうご紹介しましょうか? まずは村上さんのこういう発言から 翻訳に入ってくる人には、小説が好きだから翻訳をやりたいという方向から来る人と、とにかく英語が好きで得意で、だから英語を使う仕事をしたい、その延長線上で翻訳をやりたいという人と、二種類あると思うんです。それで、僕は100%前のほう、「小説が好きだから翻訳をやりたい」というタイプなんです。 なるほど。 その村上さんはこういう質問を受けました。 柴田 ……ご自分の翻訳のいちばんの欠点はどこだと思いますか。 村上 語学力です(笑)。 で、彼が基本的にはなにを大事にしているか? 彼自身の作品が外国語に翻訳もされているわけですけれど、 柴田 自作が翻訳される場合に、翻訳家なり訳文に何を求められるかをお聞かせ願いますか。 村上 ひとくちでいえば愛情ですね。偏見のある愛情ですね。偏見があればあるほどいいと。 うんうん。もちろん柴田さんの質問「自作が翻訳される場合に」というのは「あなたが他人の作品を翻訳する場合に」という意味でもあるわけです。村上さんのこたえ「偏見のある愛情」「偏見があればあるほどいい」には大いに共感します。 たとえば僕がカーヴァーの翻訳をやっている。僕はそのときカーヴァーにとってかけがえのない翻訳者だと感じるわけです。考えてみたらこれはすごく不思議なんですよね。……僕以外にカーヴァーを訳せる人がいっぱいいるし、あるいは、僕以外にフィッツジェラルドを訳せる人もいる。しかし僕が訳すようには訳せないはずだと、そう確信する瞬間があるんです。かけがえがないというふうに、自分では感じちゃうんですよね。一種の幻想なんだけど。 いまの部分、私は「翻訳者」→読者、「訳す」→読む、というふうに読んでしまいました。たとえば「僕はそのときドストエフスキーにとってかけがえのない読者だと感じるわけです。僕以外にドストエフスキーを読めるひとがいる。しかし僕が読むようには読めないはずだと、そう確信する瞬間があるんです。」 村上さんはいいます。 僕が言っているいちばん大事なことというのは、たとえばここにテキストの文章がありますよね。そしてあなたはそのテキストがすごく好きだったとしますよね。そこに重要なセンテンスが一つあって、このセンテンスの本当の意味は俺にしかわからないはずだという、そういう深い思い入れがあったとしますよね。そういうものがあなたの中にあれば、そのほかのいろんな複雑な問題も、いつしか結局は解決していくだろうと、僕は楽天的に信じているわけです。それは自信とはちょっと違うんだけどね。 それから、こうもいっています。だから、私の読みかたも全然的外れってわけじゃなかったわけですけど、 翻訳というのは、極端に濃密な読書であるという言い方もできるかもしれない。 ね? それにしても、もし小説を読みながら「この作品・作者にとって私はかけがえのない読者だ」「このセンテンスの本当の意味は俺にしかわからないはずだ」と思ったことのないひとは不幸だと思うなあ。あなたがまだそういう思いを抱くほどの作品に出会っていないなら、早く出会えますように。とはいえ、これまで何度もいいましたように、それは実はあなたを深く傷つける体験になるかもしれないんですね。で、たぶんその傷は一生癒えることがないんだろうなあ。しかし、それが小説を読むってことなんじゃないかとは思うんですが。 あの〜、よく「感動」ってことをいいますよね。それについては、私はこう思うんですよ、つまり、感動ってものは感動したひとを傷つけるものだ、って。ある種の傷つきかたをたぶん「感動」っていうんだと思うんですよ。たとえば、「痛いんだけど気持ちいい」「腫れあがっちゃうんだけど、気持ちいい」というようなことでもある。気持ちいいから、あとでどんなことになろうと読みつづける、というような。いや、「気持ちいい」っていうのとはまたちがうな。もっと不思議な、説明できないようなものですね。なんというか、とにかくある種の肯定的受け取りをしちゃう。でも、傷は傷だと思うわけです。こういう意味では私なんか傷だらけってわけで、しかも盛大な化膿までしていると思います。いずれ大変なことになる。だから、よくいわれるような調子で「感動!」といっていいものかなあ、諸手をあげて歓迎となっていいのかなあ、と。ついでにいえば、本屋っていう仕事は、そういう意味では薬屋でもあるわけで、これはもうたしかに毒薬も売っているわけです。みなさん気をつけた方がいい。このまえ「あなたにとって本ってなんですか?」ときかれまして、「う〜ん」なんてうなっていたら、「では、人生に本っていうものがなかったらどうでしょう?」と、質問が切り替わりまして、私のこたえたのはどんなかというと、「本というものがなかったら、もっとたのしくのびのびとした人生になっていたろうと思います」。 それからこれはまたちがう側面でおもしろいと感じた箇所がありました。 翻訳者どうしのやりとりなんですけど、 村上 柴田さんとの作業は、本当に早いんですよ。だらだらした部分は一切ない。とてもプラクティカルです。 柴田 他の人ではちょっとできないですね。僕はその場で、ここがこう違っていて、だいたいこういう意味ですというのを申し上げるわけですね。そうすると、その場で新しい日本語がぱっぱっと出てくるというのはね……。それから一般の……なんというか、人間って、誤訳を指摘されるとまずみんな傷つくんですよね。 村上 うん。僕は間違いを指摘されてもとくに傷つかないですね。というのは、それはあくまで技術的な問題だから。技術的な問題というのは、まちがいを認めて、それを直して、もう一度同じ間違いをしなければ、それでいいわけです。すごく単純ですよね。そりゃもし柴田さんが僕の人間性の欠点についてあれこれ文句を言えば、僕だってそれはね……(笑) どうでしょう? これ、こういうことが自分ならどうかって考えると、平気でいられますか? そうして、なんというか、これが村上春樹なんだなあと妙に納得してしまうのでありました。 |
| MEN WANTED for Hazardous Journey.Small wages,bitter cold, ── Ernest Shackleton
求む男子。至難の旅。僅かな報酬。極寒。暗黒の長い日々。絶えざる危険。生還の保証なし。成功の暁には、名誉と賞賛を得る。 ── アーネスト・シャクルトン
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アルフレッド・ランシング 山本光伸 訳 新潮文庫 781円+税 |
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| 小さな頃から、好きな本、好きな話がいくつかあります。「不思議の国のアリス」「地球最後の日」「宝島」「グリとグラ」etc.……。失くし、タイトルもわからなくなってしまった本も多くありますが、「十五少年漂流記」や「海底二万里」「ロビンソン・クルーソー」、比較的新しい本では「マリンスノーの伝説」(新しいといっても、20年くらい前の本ですが、著者はマンガ家の松本零士です)等、海洋冒険や漂流小説が大好きでした。なかでも「十五少年漂流記」はお気に入り≠ナ、16番目の少年として何度メンバーに加わりたいと思ったことか。Fedexの社員に扮するトム・ハンクスが無島から生還する(あれっ! 映画のタイトル何でしたっけ?)今年上映された映画だって観に行きました(あ〜タイトルが〜)。海洋冒険、無人島に対する憧れは相当のものです。しかし、それが現実≠ニなると、話はまったく別になります。ましてやそれが極寒の南極圏ともなればなおさらです。 アーネスト・シャクルトンはその探検隊の隊長でした。総員28名の計画はアムンゼンの南極点到達に続いて、南極大陸の横断に挑戦することでした。船の名はENDUARANCE(エンデュアランス号:不屈の精神、忍耐)。たいへんすばらしい船でしたが、南極の海の厳しさは想像を絶し、氷の中に閉じ込められてしまいます。圧迫する氷の力はすさまじく、彼らは船を放棄することになります。 南極圏の凍れる海の流氷の上、彼らは遥か北西にある南極大陸ペーマー半島のさらに北、エレファント島を目指します。初めの頃は、船を閉じ込めた巨大な流氷が海流や風で動くのにまかせて北西へと移動していきますが、次第に氷が割れはじめ、ついに彼らは徒歩での移動を余儀なくされます。船から外した小型のボートを引き、決して平坦でない氷の上を旅していきます。 船が氷に閉じ込められてから、それを放棄するまで9ヶ月。船はそれから1ヶ月後に完全に沈没し、氷上の旅へ。エレファント島にたどり着くまでさらに数ヶ月を費やしました。 ところが、それで助かったわけではありません。その島は無人島。その地に留まっていても、世間ではおそらく死んだと思われている自分たちに救助の船が来るはずもなく、シャクルトンは隊を2つに分けます。1つは、この島から船で出航、荒れ狂う海を北東に進み、エンデュアランス号が出発したキング・ジョージア島を目指す。もう1つは、そのままエレファント島に残り、シャクルトンが救助の船で戻って来るまで数ヶ月間、極寒と強風にさらされながら待つ隊。南極圏を脱してなお、命がけの冒険の旅が続きます。 シャクルトンに関しては、読み始めた頃は「冗談ではない!」と思いました。特に彼の隊員採用の仕方は、まさに直感・気紛れに近いモノで、どこかの球団の監督のよう。名誉欲にかられた男の無謀な計画だと考えたほど。 「科学的な指導力ならスコット、素早く能率的に旅することにかけてはアムンゼンが抜きん出ている。だがもし、あなたが絶望的な状況にあって、なんら解決策を見いだせないときには、ひざまずいてシャクルトンに祈るがいい……」 この言葉は後半に進むにつれ、意味を持ちはじめます。彼も一人の男として、そしてリーダーとして悩み、それでも弱音をはかず行動していたのです。 ENDUARANCE:不屈の精神とは真に彼と、彼の下に集う隊員たちの言葉でしょう。 南極のでの生活がいかに厳しいかは、この文庫が出た同じ7月にやはり新潮文庫から出た「不肖宮嶋、南極観測隊に同行す」に書いてあります。科学も進み、設備も整った現代でさえ、南極とは人間が滞在しつづけるわけにはいかに苛酷であることか。(宮嶋はろくなことしてないし、ろくな写真も撮っていませんが) また、漂流モノでしたら、ハヤカワ文庫の「大西洋漂流76日間」がおもしろいです。たった一人で76日間海上を漂流したノンフィクションです。 |
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福井礼一郎 双葉文庫 514円+税 |
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| 映画「ドリヴン」は観ましたでしょうか? いや〜、ヒロインのおねーちゃん美人だなあ、って先月は「猿の惑星」がらみでも書いたような気が……。あれヒロインも同じエステラ・ウォーレンじゃん。ちょっとポッチャリしてるけど彼女こそ本物のゴージャス。エステラ・ウォーレンに比べれば、か○う姉妹なんて「へそのゴマ」だな。ハリウッド1の車好きバート・レイノルズ(昔ゲイという噂もあったような……)がチーム監督役だったり、本物のレーサーが出てきたり、街中での本物のカートのレーシングカーでの公道バトルなどの見せ場もあり、主人公のキップ・パルデュー(けっして主人公はスタローンではないのです。今回はとてもよい脇役でした)が、鼻歌を歌うシーンなんてオ〜!って感じです。本当面白いので、車好き・レース好き・女好きにはオススメ。(あいかわらず外国人には、日本人はあんなふうに見られているのか……、というシーンもあります) で、久しぶりに車の本を紹介します。 といっても、車そのものより、車に関わる人々の16の物語。ま、車好きでもないと買わないと思われそうですが、そうでない方にも、職人魂アリ、エンスー魂アリ、学者魂アリで、電車の中、就寝前に読んでみるのにオススメです。 私のお気に入りは、第4章の「鉄のかがみ」──メルセデスベンツの剛性の秘密とは?、第5章「極秘試作車」──はりぼての車の行方、第6章「ディアブロ」──ランボルギーニ乗りの心意気とは?、第8章「神よ、ドイツよ、エメラルド」──プロ中のプロ、職人をうならせる職人。 何度読み返しても楽しめます(私はね) |
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SEPTEMBER 2001 Vol.19 No.8 Switch Publishing 700円+税 |
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| 日本人にとって身近で(?)、もっとも遠い国ブラジル=B そんなブラジルの特集がなぜか組まれたSWITCH≠フ9月号。普段はあまりじっくりと読んだことのない雑誌なんだけれども、思わず表紙の写真と特集の「ブラジリアントラフィック」という文句だけで買ってしまった。 じつは親父の仕事の関係で8ヶ月間だけリオに住んでいたことがあり、表紙の写真のセンスに思わず──「やるな」。ブラジルに行ったことのない人には「なんでこんな写真なんだ?」でしょう。 でも、これは──バスなんです。 むこうでは、町なかの交通手段といえばやはりバス(地下鉄に乗るところもありますが)になります。それ、姿はたしかに日本よりも当然ボロいですが、スピードはもう比べものにならないくらいスッとばして走っていて、カーブの時は車体をかたむけながら(何度か倒れた話を聞いたことがあります)かっとばしていきます。バスがこんな調子なんで当然他の車も速いですよ。はっきりいって公道のレースといってもいいでしょう。 そんな暴走族を表紙にもってくるこのセンス、最高ですね! キリスト教でもサッカーでもイパネマでもアマゾンでもなく、やっぱバスでしょ。 とまあ、表紙のことばかり書いてしまいましたが、記事の方も──つくられた街ブラジリア、ポルトガルの総督府のおかれた左街サルヴァドール、アマゾン河口の街ベレン、ラテンアメリカ最大の街サンパウロ、そしてカーナバルの街リオデジャネイロ──街の歴史や、ボサノヴァからクラブミュージックまでのブラジルの音楽など。普段あまり伝えられることのないブラジルがそこにあります。といっても、これだけでブラジルが語りつくされたわけではないですが、こんなブラジルもありではないでしょうか? 約26時間かけてブラッと旅してみてはいかがでしょうか? |
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柳沢有紀夫 山と渓谷社 1500円+税 |
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| 「定年後とか、将来的に海外移住するのはまさに夢ではあるけれど、実現させるのはなかなかむずかしい」と思っている方、ぜひ読んでみてください。 著者がオーストリアで生活してきて体験した日常的なことが紹介されています。どうしてもガイドブックなどではわからないことがあるものですが、この本ではそういうことが紹介されていて、海外での生活に不安を感じている方はぜひ読んでください。ブリスベンを中心にシドニー・ケアンズのことを少し、と地域が限られてはいますが、そのかわりいろいろな情報を得ることができるでしょう。 自分もオーストラリアにワーカホリカ長期の旅行で何度か行っていますが、移住をするにはもってこいの国だと思います。はじめに作者の方がオージーとの会話でも書いていますが、 「日本には何でもあるけど、ひとつだけ足りないものがあるね」 「えっ、何」 「スマイル。笑顔が足りないよ」 スマイルの国、オーストラリアに行ってみませんか? 想像してください、ビーチでビール片手にバーベキューをしながら、家族の姿をながめている自分の姿を。 |
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山形琢也 日本実業出版社 1300円+税 |
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| 世の中にはタイミングが良い人と悪い人とがいます。日頃の仕事で、内容はあまり変わらないのに結果が吉と出る場合と凶と出ることがあります(上司の機嫌が悪いときに企画書を持ち込んで、突き返される・絶妙な話題提供で商談を成立させる営業マン等)。そして凶と出る人は常に失敗する事が多いと思います。つまりいつも間が悪い人のことです。この本はいかにタイミングが大事であるか、どのようにタイミングをとらえればいいのかを、豊富なエピソードをもとに成功例・失敗例を交えてわかりやすく書かれています。 ○タイミングのいい人になる十か条 ・人間の迫力と自信がグッド・タイミングを引き寄せる ・常に相手が何を望んでいるかを考える習慣をつけよう ・勇気と実行力が時の利(天の味方)を呼び込む ・運や偶然に頼るな、それではタイミングはつかめない ・アンテナを高く張り情報をつかむ努力を惜しむな ・待つだけでなくタイミングを仕掛けてつくりだせ ・教育・指導はタイミングを考えて行えば効果が倍増する ・人間力を高めれば周囲がグット・タイミングで応えてくれる ・ささいなことにも気づく力を身につけよう ・時には最高のタイミングの演出も必要だ 第1章 なぜ、タイミングのいい人と悪い人がいるのか(13項目) 第2章 グッド・タイミングを引き寄せるコツ(11項目) 第3章 タイミングをマネジメントせよ(14項目) 第4章 この演出力がタイミング効果を倍増させる(7項目) |
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岩見隆夫 三笠書房 1400円+税 |
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| 皆さんは日本の歴代総理をすべて知っていますか? この本は戦後27人の総理と政治を一冊にまとめたものです。東久邇稔彦から始まり小泉純一郎まで歴代総理の横顔から、いまだから話せる秘話・エピソードを交えて、戦後の首相の実像や政治がわかりやすく書かれています。一人一人書かれているので知りたい歴代総理のことがすぐわかるのも便利だと思います。また、一歩手前で首相に手の届かなかった人たちのことも載っていて、とても興味深く面白いと思います。 第一部 最高指導者 評価できる人、出来ない人 日本を変えた首相たちの特徴とその点数は? 歴代総理と天皇の意外なエピソード 第二部 東久邇から小泉まで──歴代首相の横顔と秘話 東久邇稔彦・幣原喜重郎・吉田茂・片山哲・芦田均・鳩山一朗・石橋湛山・岸信介・池田隼人・佐藤栄作・田中角栄・三木武夫・福田赳夫・大平正芳・鈴木善幸・中曽根康弘・竹下登・宇野宗佑・海部俊樹 宮沢喜一・細川護煕・羽田孜・村山富一・橋本龍太郎・小渕恵三・森喜朗・小泉純一郎 第三部 総理に求められるものとは何か? 派閥、官僚操作、演説・・・・首相に必要な資質 一歩手前で首相の座に届かなかった男たち 緒方竹虎・河野一郎・安部晋太郎・渡辺美智雄・大野伴睦・藤山愛一郎・河本敏夫・石井光次朗・前尾繁三郎・梶山静六・保利茂・金丸信・伊藤正義・後藤田正晴 |
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─関東大震災と朝鮮人─ 千葉県における関東大震災と朝鮮人犠牲者 追悼・調査実行委員会 編 青木書店 2500円+税 (ですが、当店では注文取り寄せになります) |
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| ―『くれてやるからとりにこい』― ≪1923年9月1日午前11時58分、頃合は昼食時に近かったので、どの家庭もかまどに火を入れているか、あるいは早い家庭は既に食膳に着いていた。この日の関東地方は、朝から相当強い風が吹き、時おり雨が吹き付ける不安定な天気だったが、昼近くには風もかなりおさまり、天候も回復してきていた。この分では今年の二百十日も無事だろうと、市民が考えていたとき、関東地方全域、静岡、山梨地方は、はげしい地鳴りとともに、ものすごい上下震動におそわれた。この瞬間から人びとは地獄の底に突き落とされた。立っていることもかなわない震動のなかを、みんな這うようにして屋外に逃れた。今まで使っていたかまどの火を消す心の余裕もなかった…。≫(本文抜粋) ◎今を遡る事、78年前の9月1日…関東地方を中心とした広い範囲で、大規模な地震災害が発生しました。後の世に『関東大震災』と呼ばれたこの災害においては、焼失したり倒壊した家屋:50万5千戸以上、死亡・負傷者併せて22万人以上に上る、未曾有の大惨事となりました。 本書はそう言った災害下において最も恐るべき魔物、『デマ』が引き起こした悲しくも愚かしい『闇に埋もれた真実』を掘り起こし、白日のもとに晒した一冊です。 当時、被災者の間に流れた流言の中に、「朝鮮人たちが暴動を起こし、家屋に火を放ち、井戸に毒を投げ込んだ」と言う内容の物があり、それを盲信した愚かな群衆の為に、多くの大切な命が人為的に奪われる事件が、南関東各地で続発しました。比較的震災被害の少なかった千葉県北部も例外ではなく、船橋・八千代・習志野の各市において同様の事件が起こった事が、本書の調査で明らかにされています。 現在のような情報技術が発達した世の中では、一笑に付されそうなバカバカしい話ですが、以前兵庫県南部を中心とした『阪神大震災』での混乱振りを顧みるだに、「絶対起こり得ない」とは断言出来ません。 原口個人としては、政治やら根深い民族問題なんて難しい事は判りませんが、何の罪も無い、当時鉄道工事の為に住み込みで働いていた多くの「隣人たち」、誤解を受けた一部の日本人たちが、身の潔白を訴える暇も無く狂気に支配された群衆によって尊い命を奪われて行った事は、本当に悲しい出来事だと受け止めています。平和な日常を安穏と送り続け、外国の民族紛争を他人事として客観視している我々日本人…。「他人の愚かしさ」を嘲笑する前に、歴史に埋もれ、風化しかけた「闇の記憶」を今一度掘り起こし、二度と繰り返してはならぬ教訓にすべきだと感じ、「人の命の尊さ」、「情報氾濫の恐ろしさ」と言う物を真剣に考えさせられました。それが、失われた命への、私達が出来得る最大の償いであり、供養になると思うのです…。 今回のオススメ度 ★★★★☆(詳しい内容は、本書を購入して熟読して頂きたい。決してフィクションではなく、かつて我々が住まうこの地で実際に起こり、歴史の闇に埋もれていた真実だと言う事を踏まえた上で!) |
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ノラ猫トイとその仲間たちの物語 坂崎幸之助 音楽専科社 1500円+税 |
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| あなたは、雨の日、道端でふるえているネコと目が合ったら、どうしますか? ◎芸能人・坂崎幸之助氏の自宅は【猫屋敷】である。 超有名グループ「THE ALFEE」のメンバーである氏は無類の猫好きのご様子で、捨てられた仔猫や、野良猫達を近隣の方たちと協力して保護、引き取り手の無い子の面倒を見ているそうです。 その数、既に20匹超! これは余程の猫好きか、愛護精神に溢れた方で無いと、到底養える猫数では無いでしょう。そんな坂崎家の【愛すべき住人たち】も、様々な事情でやって来ていて、生後まもなく雨どいに落っこちていた【トイ】ちゃん(表紙の仔猫)や、猫白血病・猫エイズ、交通事故で足が不自由な子…勿論、健康そのものな子もいて、氏の自宅は毎日が賑やか! 氏が野良猫たちを【地域猫】と呼称して、ボランティアの方々と共にその保護と、増加の抑制に努める傍ら、愛らしい相棒たちとの間で繰り広げられる、時には楽しく、時には悲しい日常は、現在の流行に躍らされた【日本の動物愛護】について考えさせられます…。 原口の自宅がかつて新宿にあった頃は、犬1頭、猫1匹、インコ5羽、カナリア1羽、文鳥が2羽…、ザリガニやカメまで併せると15以上もの【小さな同居人】が暮らす、ちょっとした動物王国だった時期があり、引越しの為に里子に出した鳥達以外は、全て我が家で死ぬまで面倒見たものです。最近は、1頭10数万もするような【ブランド種】でさえ、保健所の薬殺処理を受けると聞きます。 本書は、「1匹でも不幸な子を救いたい」と言う、氏の暖かな気持ちがぎっしりと詰まっているエッセイです。 今回のオススメ度 ★★★★☆(わが国のペット事情に疑問を投げかける一冊。あなたなら、道端で震えている仔猫を見かけたら、保護してあげられますか?) |
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もう捨て猫じゃない ペット里親の会 編 グラフィック社 各1300円+税 |
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| 元・飼い主へ あっかんべー、今は幸せだもんね! ◎続いて、ペット問題を取り上げた姉妹本を紹介。 前述の坂崎氏の様に、捨てられたペットたちを保護しては、里親を世話しているボランティアの方々がいます。俗に【里親の会】と呼ばれるこの組織、全国には相当な数がありますが、それでも飼い主に放棄された子を保護しきれずに、数多くのペット達が毎日保健所送りになっているのが悲しい現状…。 本書は幸運にも優しい里親さんに引き取られ、第二・第三の幸せなペットライフを送っている元・捨て犬、元・捨て猫たちの記録です。掲載されている子の中には、ゴールデン&ラブラドールのレトリバー2種を始めとして、アフガン・ハウンド、ハスキー、ダルメシアン、ダックスフンド等、日本ではお馴染みの犬種から、サルーキーの様に、滅多にお目に掛からない希少種までが元・捨て犬として登場しているのには驚かされました。(猫だと、ペルシアン・ブルーなんてのも!) 人気絶頂の頃には、ショップで10数万円で売られていた子たちが、まるでゴミのように簡単に捨てられているのですから、雑種だったらその数は数十倍にも上るのでは無いでしょうか…。 現在、原口家には、同様の経緯から引き取ったわんこが一頭、住んでいます。ジェイドと名付けられたこの雑種犬は、我が家にやって来て今月で丸2年を迎え、野良犬時代に厳しかった目つきもすっかり穏やかになりました。何処かで迫害を受けたのか、棒状の所持品を持った人、余りにも騒がしい子供には、未だに警戒していますが、取りあえずは安住の地が見出せた幸せな犬なのでしょう。 昨年間に全国の保健所で殺処分された捨て犬・野良犬の総数は、述べ28万頭にも及び、猫を含めた数はその倍以上に膨れ上がります。遥かな昔から我々人間の良きパートナーであった彼らを安易に死に至らしめるのも、我々人間のエゴ…。一頭でも、一匹でもそんな不幸な子を救い、幸せにしてあげられるのは、アナタかも知れません。一度は目を通して頂きたい一冊です…。 今回のオススメ度 ★★★★★(現代のペット事情の陰で人知れず消えて行く小さな命。尊さは一緒ですよね?【殺処分】と言う悲しい運命から救われた、彼らの【幸せ顔】、絶対一度は見て下さい) |
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第14回 悩んでいませんか?
| みなさん悩み事はありませんか? 仕事での悩み、プライベートでの悩みなどなど・・・そんなストレスに囲まれた現代社会。この状態が長く続くことは好ましくないこと。ストレス発散がうまくいけばいいんですがこれもまた難しい・・・う―――ん・・・ というわけで今回はそんな悩みを解消してくれる人、心的ストレスが原因で起こってしまった事件を解決する人をテーマにした作品を集めてみました。 用語はちょっと難しいものが多いんですが自分の悩み事の解消のきっかけになるかもしれません。是非御一読を。 |
| 臨床心理士 聖徳太一 香川まさひと/松村陽子 集英社 1巻まで 505円+税 |
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| まずは正統派。 臨床心理士とは心理学を専攻する大学院で学んだあと、1年以上の臨床経験を経て初めて受験資格を得て、さらにその試験に合格したものだけが国が認可した財団法人から資格を与えられるカウンセラーのこと。その資格を有する主人公聖徳太一。 彼は背中に刺青を背負っている。この刺青は彼自身が幼い頃に経験した心の疾病の名残。そんな彼が現代に巣食う数々の心の闇を柔らかな光で照らし出していく・・・ 1巻ではまだ聖徳の幼児体験は明確には語られてはいないんですが、最近ニュースで似たような事件が報道されているのを見ると、彼と近い境遇の持ち主も結構いるのではないか?と思ってしまいます。そんな彼は未だにその傷はいえてはおらず、本編で自らが語るように人の傷を癒すためでなく自分の傷を癒すために苦しみ、抗っています。 良い作品です。地味ですけど・・・ この作品が気に入った方は『サイコドクター』(講談社)も読んでみてください。ハマること間違いなしです。 |
| 炎人 東山むつき 秋田書店 1巻まで 390円+税 |
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| 続いてはちょっと変わったものを紹介。 忌まわしい過去を消すことは出来ない。今できること、それは過去を見据えて立ち向っていくこと!心が傷つき病んだ人の悪夢に潜り込みその魂を救う者、その名も記憶解師。通称『悪夢食らいの獏』と呼ばれる少女早乙女煌は裏ではちょっと名の知れた記憶解師。そんな彼女の戦いが今始まる! 主人公早乙女煌がある日一人の男と出会います。というより空腹でフラフラになっているところを拾われるんですが・・・その男の娘アリサは原因不明の病におかされている。そんな彼女を救うべく『悪夢食らいの獏』が夢の中にダイブする・・・といった感じで物語は始まっていきます。 実は私は表紙の絵があまりにもセンスに溢れていて思わず表紙買いしてしまったんですが、この作品は一筋縄ではいかない。ストーリー・登場人物が複雑に絡み合っていくんです。絵にだまされた―――ってこともたまにあったりしますが本作は違います。 オススメです! |
| 検察官キソガワ 鈴木あつむ 講談社 1巻まで 505円+税 |
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| 最後は治すのではなく裁く人。 平成13年4月1日より、改正された少年法が施行された(年々凶悪化している少年事件への対応策として改正)。この改正により検察官の関与が可能となった。 主人公木曽川もそんな少年事件に関与する検察官の1人。彼は 『人間が起こした事件である以上背景には必ず感情や事情がある。だからそういった情を既成の枠にとらわれずに丹念にたぐれば必ず真相に至れる、と私は信じているしそう思いたいじゃないか。』 という言葉からもわかるように『情』を信じる検察官。そんな木曽川の挑戦は続く・・・ 見た目は結構クールな感じなんですが奥に潜む情熱は読み進めていくにつれ読みてに感動を与えてくれます。同じ検察を描いた作品で『ざこ検マル潮』(小学館)という作品があるんですが、こちらは見た目も中身もHOTな主人公。一見対照的な2人ですが根底にある魂は共通するもの。もしこの作品が気に入った方は『ざこ検』もどうぞ! ハマりますよ! |