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| ピンチランナー調書(大江健三郎) | さる・るるる/さる・るるるspecial/ さる・るるるone more(五味太郎) |
| Twelve Y.O.(福井晴敏) | 知っているようで知らない「日本経済」なるほど雑学事典(エンサイクロネット) |
| どこへ行くにも役に立つ「海外旅行」ワザあり事典 (快適生活研究会) |
基本のアジアごはん |
| イギリス英語 Total Book(カール・R・トゥーヒグ) | 初級シスアド試験直前対策(エクスメディア) |
| 風雲伊達正宗(学研 編) | みちのくの指導者、凛たり(伊達宗弘) |
| 超私的まんが道 | |
| 蟲師(漆原友紀) | うしおととら(藤田和日郎) |
| スロップマンションにお帰り(高尾滋) | . |
| ヤラナイヨリ、ヤル方ガイイ! | |
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大江健三郎 新潮文庫 590円+税 |
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| 大江健三郎がもっと読まれればいいと思うんですが。 それも、ノーベル賞あたりとか、それ以降のものでなく、ずっと以前の作品ですね。(ノーベル賞なんか無視してください。あれは、これから大江健三郎を読みはじめるひとには邪魔な知識でしかないと思うんだなあ)。 しかも、たとえば「個人的な体験」や「死者の奢り」といった、夏休みの課題図書みたいなものでなく。 本日の教訓その1 その作家の代表作といわれるようなものが、必ずしも彼の世界への入口としてふさわしいとは限らない。 もっとも、鳥(バード)と呼ばれる主人公の「個人的な体験」には忘れがたいことばがあって、たとえば、 「ぼくはこの世界で自分が正当に権利を主張しうるものは、なにひとつなくなってしまった、という風に感じていたのさ」 「そのように、この現実世界にいささかの権利もないと感じはじめた人間が自殺するのよ、鳥(バード)。自殺しないでね」 あ〜、私は非常にしばしば「ぼくはこの世界で自分が正当に権利を主張しうるものは、なにひとつなくなってしまった、という風に感じて」いますよ。 で、え〜、みなさん、大江健三郎の作品には、みなさんの心を突き刺すような数々のことばがものすごくたくさんあります。 「遅れてきた青年」からも引っぱりましょうか? 「そうだよ、おまえが体のすみずみ、心のすみずみまで屈服していると、それがいいにくいからつまらない話をしたんだよ、おまえこそ、なぜなんだ、なぜそんなに、うちひしがれて威厳をなくしてるんだ?」 「遅れてきた青年」は、大江作品への入口としてふさわしいかもしれません。そうだ、初めてのひとは「遅れてきた青年」からどうぞ。 それに、 「この夏の終りに僕の友人は朱色の塗料で頭と顔をぬりつぶし、素裸で肛門に胡瓜をさしこみ、縊死したのである。」 いまのは「万延元年のフットボール」から。すごいなあ。これはたぶん大江作品の最高作だと思うんですけど、でも、初めてのひとは我慢して他から手をつけた方がいいな。 しかし、今回のおすすめは、また別の作品です。そして、これも実をいうと、初めてのひとには向かないんです。それに、全体としてうまくまとまっているとか、成功しているとか、そういうものではなくて、なんというか、もうただ不器用・不格好・無骨な作品。 本日の教訓その2 まとまりのいい作品がよい作品であるとは限らない。粗く、不格好な作品にこそあらわれる輝きというものがある。そういう作品にこそ生きて立ちあがってくる印象がある。 「ピンチランナー調書」。これは、「なにが語られているか」というより「どのように語られているか」の方が重要という類いの小説です。筋を追うということにあまり魅力はないです。あらすじをいってしまうと、「なんじゃそりゃ」といわれるのがオチになってしまう。 実際にこの物語を記述するのは「幻の書き手」(ゴーストライターとルビがふってあります)。彼に手紙を送りつけてくる人物がいて、それが主人公になるわけです。ふたりの共通点は、ともに脳に障害のある息子を抱えているということ。「幻の書き手」の息子は光という名前。出生時に医者から、この子に視力がないかもしれないといわれたために、そんなことがないように、という祈りをこめてつけた名前。対する主人公の息子は「森」という名前。「幻の書き手」は疑っています。その名前はラテン語の「モリ」(死・白痴)を意識してつけられているのではないだろうか?(「メメント・モリ」はよくいろんなところで「死を忘れるな」と訳されていますよね) 主人公は森の父親なので、「森・父」という名前で登場します。 (あ〜、もう「なんじゃそりゃ」で、この本はみなさんに見捨てられるんでしょうか?) 森・父は道化役での登場です。 この「ピンチランナー調書」という作品はもう「なんじゃそりゃ」のオンパレードなので、……みなさん、だからといって、読むのをやめないで! 森・父はかつて原子力発電所に勤めていました。 ある事情があって、プルトニウムを輸送中に襲撃され(あ〜、しかも、誰に?「ブリキマン」たちに! なんじゃそりゃ!)、被曝してしまいます。 彼は原子力発電所を辞め、パトロン(「親方」という字にルビでパトロン)である「大物A氏」(!なんじゃそりゃ!)とつながりをもっています。 彼に息子が生まれます。脳に障害をもって。「親方」(パトロン)は、その赤子を処置しよう、と彼にいいます。裏の手を使って、殺してあげようというわけです。 どうしよう? そこで、この森・父は考えあぐね、どうしたものか、ソープランドに入ります(なんじゃそりゃ!)。そこの娘と性交します。 そのあとで、彼は決心するんです。息子を死なせない。 それでは、いよいよ、私のものすごく気に入っている部分を引用します。(ただ、ソープ嬢との性交→梅毒っていうものすごく短絡的な考えをまじめに受け取らないでくださいね。なんといってもこれは道化のせりふなんですから。) どのようにその勇気をかちえたかと聞かれたなら、こんなふうに答えた筈なのさ。オレハイマコレマデノ自分ガ決シテヤルハズノナカッタコトヲヤッテキタ! オレハ二十世紀アメリカ起源ノ疾患プルトニウム被曝ノ経験者ダガ、イマヤ十六世紀アメリカ起源ノ疾患梅毒ニモナリツツアル。シカモ行動ニヨッテカチトッタ教訓ハ次ノトオリ。 ヤラナイヨリ、ヤル方ガイイ! ソコデオレハ、「親方」ニヨル嬰児殺シノ誘惑ニ一杯クワセ、ソレニ八割方乗ッテイタオレ自身ニモ一杯クワセテ、一生涯、脳ニ障害ノアル子供ヲカカエコム! ナゼナラ、オレハ自分ガソウイウコトヲスル人間ダト、コレマデ思ッテミタコトモナイカラ! ……うう、すばらしい。 オレ自身ニモ一杯クワセテ…… ……すばらしい! 上の引用は、もちろんこういうつくりになっているわけです。 オレハイマコレマデノ自分ガ決シテヤルハズノナカッタコトヲヤッテキタ! ↓ ヤラナイヨリ、ヤル方ガイイ! ↑ ナゼナラ、オレハ自分ガソウイウコトヲスル人間ダト、コレマデ思ッテミタコトモナイカラ! しかし、私なんかは、≪ヤラナイヨリ、ヤル方ガイイ!≫という結論よりも、むしろ≪ナゼナラ、オレハ自分ガソウイウコトヲスル人間ダト、コレマデ思ッテミタコトモナイカラ!≫という理由づけにまいってしまうのでありました。どうです? 昔、私が最初に勤めていた会社を辞めると決めたときにも、このせりふは私の頭に鳴り響いていたんでありました。では、復唱してみてください。さあ、いち・に・の・さん!
大江健三郎にはまったくこんなすばらしいことばがあるんです。 ……というわけで、いくつか大江作品を読んだら、 ぜひ! |
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さる・るるるspecial さる・るるるone more 五味太郎 絵本館 各700円+税 |
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| 「猿の惑星」は観に行きましたか? いやあヒロイン役(猿の方じゃなくてね)のお姉ちゃん、美人だなあ、なんて感じでしたが、今回の紹介はさる≠ツながりで、「さる・るるる」。で、これは絵本なんですが、あまり子供向けではありません。かといって、最近よくある大人向け癒し系童話でもありません。オチ(?)がわかると、つまらないので詳しくはいえませんが、この一発芸のようなユーモアは、子供にはもったいない! 特にオススメは「さる・るるるone more」。一度読んだら、2年ほど本棚に寝かせといて、また思い出し笑いして手に取るなんてパターンにきっとハマります。 ところで、「猿の惑星」のあのオチはイマイチだなあ。って思ったひとは多いのでは? 人間vs猿の戦いが始まる原因となった「彼」(?)がプシューと着陸してくるシーンは(こうなるだろうなあ、と予想していたにもかかわらず)爆笑でしたが。映画観ながら「猿の惑星」に「お」をつけて「おさるの惑星」にしたら、なにかほのぼの≠セなあ、なんて思ったりして……。 |
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福井晴敏 講談社文庫 648円+税 |
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| 6月に文庫になりたての本です。すぐ買いましたア〜ンド読みました。この本は買い≠ナす。とても面白かった。 舞台は日本、相手は駐日米軍。主人公は中年の自衛隊員。もとは有能なヘリ・パイロットでしたが、事故を起こし、今は隊員の街頭募集という地味な役回りをしています。その、彼が米軍(アメリカ合衆国、もしくは米国防省といった方が正しいかも)相手に戦いを挑むテロリストと、それを追う防衛庁情報局:DAISの戦いにまきこまれていくストーリー。 テロリスト:東馬の武器は「アポトーシスU」と呼ばれるコンピュータ・ウィルスと「ウルマ」という謎の少女。東馬が横須賀基地から米海兵隊を撤退させるところから話は始まります。東馬の真意は何か? ウルマの謎とは? これだけだと、ただのクライムノベルと思われるかもしれませんが、この本のテーマは深いです。日本人として考えさせられる部分がたくさんあります。 ちなみに「Y.O.」とは「years old」。だから、このタイトルは12歳≠ニいうわけです。その意味も、読み進むうちに出てきます。以前紹介した「天空の蜂」(東野圭吾 講談社文庫)が面白かった方にはストライクの本です。ぜひお読みください。 |
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魚住直子 講談社 1500円+税 |
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| 今の自分に満足していますか?すべてを話せる友達はいますか? よく『人はひとりじゃ生きられない』って言われてます。人は誰でも何かしら悩みを持っていると思います。生きていれば楽しいこと、辛いことや悲しいことたくさんありますよね。そんなときに分ちあえる人がいればと思いませんか? 『非・バランス』の舞台は何でも願いことをかなえてくれる『ミドリノオバサン』という都市伝説が流行っているとある中学校。本作の主人公は中学生になったときに2つの作戦を立てます。 1つ、クールに生きていく。 2つ、友だちはつくらない。 彼女は小学校のクラス換えで知り合ったサトウユカリと友達になったと思っていた。自分はうまくやっていると思っていた。けれど違っていた。実はユカリが中心になったいじめをうけていた。そんな彼女が立てた作戦、自分ではうまくいっていると思っていた。けれど違っていた。彼女はいじめられていた頃のことを夢で見てうなされ続け、夢から覚めるとユカリに無言電話をかけ続けていた。本心は誰かに助けてほしかった。けれど親は彼女を理解しようとしない。そんな時に『ミドリノオバサン』に出会う。ふと口にした言葉は『タスケテ』・・・ 知り合った『ミドリノオバサン』はサラというふつうのOLなんですが、彼女との出会いによって主人公の作戦は微妙な変化をしていきます。その変化は悪夢を払拭していくきっかけにもなっていきます。癒されていく彼女は気付かないうちに周りの人たちも癒していきます。『ミドリノオバサン』と思っていたサラさえも。 少女がひと夏の出会いを経て成長していく姿は遥か昔に過ぎ去った自分の中高時代を思い出させました。この作品はつい先日映画化され、映画ではOLのサラががオカマの菊チャンになっています。おそらくこの設定は魚住先生の2作目『超・ハーモニー』の中心となる人物がオカマなのでここからきていると思います。 魚住先生の作品は人間のつながりを描いたものばかり。『超・ハーモニー』は家族の絆、3作目の『象のダンス』は友情を描いています。ジャンルは児童書ですが高校生やOLの方に是非読んでもらいたい作品です。いずれも1〜2時間で読んで終わるものばかりですので。 |
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「日本経済」なるほど雑学事典 エンサイクロネット PHP文庫 457円+税 |
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経済についてもっとよく知りたい、でも経済ってむずかしい用語が多くてちょっと……と言う人におすすめです。この本はむずかしい専門用語はあまりなく、経済雑学としてかんたんにわかりやすく書かれていて、とても読みやすいと思います。また、7章130項目について書かれているため、新聞やニュース等でわからないときに役に立つでしょう。実際お店でも動きが良く売れている商品です。 |
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「海外旅行」ワザあり事典 快適生活研究会 PHP文庫 476円+税 |
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| 年々海外旅行者が増えていますが、行くからには快適な旅行にしたいと思いますよね。 この本は、旅立つ前の準備から旅先でのいろいろなワザやノウハウが、これでもかというほど事細かに書かれています。また、アジア・ヨーロッパ・オセアニア・アメリカ・アフリカと地域別の情報も載っているため、旅行先に応じてチェックする事が出来るのですごく便利だと思います。通常のガイドブックに比べて文庫本なのでかさばらず手軽に持っていけるのもいいと思います。はじめて海外に行く方はもちろん、旅なれた方にもおすすめです。 |
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基本のアジアごはん オレンジページ 600円+税 |
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| 大好評のシリーズから、とうとう出ました「基本のアジアごはん」!! このところのアジアブームのなか、やっとこさ出たといった感じもしますが、手に入りやすい調味料や食材を使っての料理ばかりなので、今まで「作ってみたいけどなんかむずかしそう」と思っていたあなたにも大丈夫そうなメニューばかり。ぜひチャレンジしてみましょう。 まずはアジアの味をつくるベースとなる4つをそろえる。 ○しょうが、にんにく ○香菜 ○レモン、ライム ○ナンプラー この4つの味を使いこなせれば、アジアンテイストの基本をマスターしたといってもいいでしょう(?) さて、今夜の食卓からさっそくチャレンジ! ※ 「とりあえずこの料理さえ作れれば」シリーズ @基本の和食 A基本のイタリアン B基本の洋食 C基本の中華 D基本のお菓子 「さらに料理を知りたいときに」シリーズ @基本の和食 パート2 |
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鈴木まもる 小峰書店 1300円+税 |
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| 世界中に たくさんの ひとが いるけれど さいしょは おかあさんのおなかから うまれてきた あかちゃん だったのです。 もうすぐお父さんかお母さんになるひとも 育児に疲れて滅入っている お父さんお母さんも 年頃の子供とうまくいっていない お父さんかお母さんも お父さんお母さんとうまくいっていない 年頃の子供たちにも 忘れちゃったかもしれないけれど みんなあかちゃんだったときが あったのです。 おもいだしてみませんか? あかちゃんだったときの 心を! ※ ウチでは育児本としてもお母さんの元気快復本としても 大活躍です。 |
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Total Book カール・R・トゥーヒグ ベレ出版 1700円+税 |
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| 質問です。 アナタの英語、米国デスか?英国デスか? 本書はベレ出版さんが送り出す、「正しいイギリス英語」を使いこなす為の本。 かつては日本の英語と言えば、クィーンズ・イングリッシュ…所謂「英語」が主流だったのですが、いつの頃からかアメリカン・イングリッシュ「米語」にとって変わられてしまいました。 確かに米語の方が、ややくだけた感じで親しみ易いのですが、世界を見渡すと、まだまだ英語の方が使用頻度の高いのが実情。本書に関しては、今のところ男性の方の購入が目立ちますが、原口は本書を女性の方に購入して戴きたい! どこの国でも「美しい言葉使い」は紳士・淑女の基本。フランクなのも結構ですが、この機会に言葉使いで「違い」を表現してみては? 今回のオススメ度 ★★★★☆(入荷当時、文芸書と見間違えた程の美しい装丁。内容も米語と英語の比較から始まって懇切丁寧に解説しており、教材CD付き。オトクです!) |
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初級シスアド試験 直前対策 平成13年度秋期版 エクスメディア エクスメディア 1080円+税 |
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| 今春より大きく様変わりした、情報処理者試験も第二回を迎え、受験者のみなさまにもある程度試験の傾向が見えてきた頃だと思います。 かつて、各出版社の出していた問題集が全く用を為さなくなり、今や情報処理試験の問題集に関しては各社が凌ぎを削る戦国状態と化している有様…。 そんな中、今年の7月期に並み居る老舗を押さえて、試験問題の売上トップに立ったのが本書です。正直、他の出版社の問題集と変わり映えしないだろうとタカを括っていたのですが、大きな間違いでした。 紙面はカラーながらも派手な色使いを避けつつ、判り易く丁寧なレイアウト。 版も大きい為、かなり見やすく作られていて、なかなか良い感じです。 今回のオススメ度 ★★★★☆(8月に突入しても、着実に売上を伸ばしています。携帯には不向きですが、自宅にて最後の追い込みには最適だと思います。) |
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風雲伊達政宗 学研 編 学研 1600円+税 |
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| つい先日、夏休みを利用して仙台へ3日程旅行をして参りました。 平成不況の波は、みちのくの中心・仙台にも確実に押し寄せて、知り合いの店が閉店していたり、繁華街でも空きテナントがポツポツと見うけられて、少し寂しい気持ちになってしまいました…。 実は原口、仙台市には2年程住んでいたのに、市内の観光名所は一度も訪れた事が無く、昨年よりぼちぼちと見て回っておりました所、偶然にも仙台藩祖・伊達政宗の子孫である、伊達泰宗氏にお会いすることが出来、僅かな時間ですがお話を伺う機会に恵まれました。 お話によれば、「2001年は政宗公が仙台藩を開いてから400年の節目に当たり、青葉城のシンボル・「丑寅櫓」と石垣の修復工事を行い、各種イベントも秋頃には…」との事。 氏は現在、政宗公を始め、歴代藩主が眠る「瑞鳳殿」の資料館館長を務める傍ら、仙台市商工会のメンバーとして、多忙な毎日を送られており、今年はお顔を拝見しただけで挨拶をするヒマも無くお出かけになられてしまい、お話は伺えませんでした(T_T) そんなエネルギッシュ泰宗氏のご先祖様、「独眼竜・政宗」の生い立ちから江戸の桜田門の藩邸で生涯を閉じるまでを記録したこの一冊、「みちのくの雄」の偉業・足跡をしっかりと頭に叩き込んで、この秋は「杜の都・仙台」を訪れてみませんか? 今回のオススメ度 ★★★☆☆(かつてNHK大河ドラマでも人気を博した戦国武将の記録を著した一冊。これを片手に、みちのくのロマンに浸ってみるのもいいかも知れません。もしかしたら、アナタも泰宗氏に出会う機会があるかも!) |
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伊達宗弘 踏青社 1905円+税 (ごめんなさい。当店に在庫ございません。 注文のみの扱いです) |
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| 続いて伊達家絡みの書籍をもう一点。 仙台藩祖・政宗公。彼が「二代目」って言うのをご存知の方は、一体どのくらいいらっしゃるのでしょうか? 「奥州の雄・伊達一族」の歴史は古く、今から800年…二代目政宗の時代から更に400年も遡り、鎌倉時代にその源を発します。鎌倉初代将軍・源頼朝、その従兄弟にあたるのが、伊達家の祖・伊佐(中村)朝宗と言う人物で、現在の茨城県や栃木県を拠点にしていた御家人だったそうです。頼朝の奥州征伐に従軍し、その功によって福島県の伊達郡を賜って以来、「伊達」と名乗るようになったのだそうですが、さすが名家、歴史の重みが違います。 本書の著者・宗弘氏も、伊達の一族に連なり、現在は日本文芸協会の会員をなさっておいでの方。本書は伊達家800年の歴史が育んだ奥州文化と、知られざる伊達家が歩んできた苦難の道を紹介しており、新たな発見と共に感動を覚える一冊です。「宇和島伊達騒動」に始まり、「中国の土となった、若き指導者」、「北海道開拓」など、知られざる伊達一族の一面がかいま見ることが出来ます。 今回のオススメ度 ★★★★☆(独眼竜・政宗のみに、スポットの当たりがちな伊達一門の隠されたエピソードが満載。奥州文化の礎となった、「みちのくの雄」が紡いできた歴史を感じ取って戴ければ幸いです。尚、本書は店頭在庫品切れの為、お取り寄せとなります。) |

第13回 妖
| 夏といえば海や山。 いろんな所に仲間と出かける機会が増える季節。そんなときの定番がやはり怪談話。今回のテーマは『遠野物語』のような伝奇モノです。 このジャンル個人的に大好きなジャンルなのでいつも以上に気合が入っています。どれを選ぼうか迷いましたが入手が容易なものを選んでいます。ここに挙げたもの以外にも本当にた───くさんありますのでまたの機会に紹介します。 |
| 蟲師 漆原友紀 講談社 1巻まで 533円+税 |
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| ヒトは自分の見慣れたものとはまるで違うものを見た時にそれに対して畏れを抱きます。この作品でもそのような異形な一群が登場します。その一群を総じて『蟲』と呼んでいます。 蟲とヒトとのバランスを保つのが蟲師。宮崎駿アニメの『風の谷のナウシカ』のような生き物が多く登場するんですが、どちらかといえば蟲に憑かれたヒトの姿を描いているこの作品、伝奇モノというジャンルですが、内容は人生ドラマ。 かなり読ませる1冊です。 |
| うしおととら 藤田和日郎 小学館 全33巻(外伝1巻)各390円+税 |
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| 続いては『遠野物語』や中国の妖怪モノをミックスさせた『うしおととら』。 ある日主人公蒼月潮は倉の中に封印されている最強の妖怪とらを見つけます。その妖怪を封印していたのが古代中国で造られた獣の槍。この槍を手にするものは槍の持つ妖力で獣の姿になり不死身の力を手にすることが出来る。その槍を手にしたときうしおととらの妖怪退治と真実探求の旅が始まる・・・ 主人公うしおは連載開始当初はふつうの中学生でした。ただ人より元気で人情深いだけの中学生。そんな彼が槍を手にしたときから数千年の因縁を背負い、彼自身の出生の秘密を知り、そして命を危険に晒していきます。 けれど彼は負けない。そして決して諦めない。その姿は読む人に勇気を与えてくれる。 現在藤田先生は『からくりサーカス』という作品を連載中なんですが、この作品の主人公の鳴海も決して諦めない。 とにかくアツイ!!33巻とちょっと長い作品ですが現在愛蔵版が隔月で発売中ですのでこちらで集めてみるのも手です。 オススメです! |
| スロップマンションにお帰り 高尾 滋 白泉社 全1巻 390円+税 |
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| 最後は短編です。『スロップマンションにお帰り』という短編集の表題作です。 イギリスのとある森のはずれにある古いお屋敷。幻想画家が住んでいて近所の人からオバケ屋敷といわれているこの屋敷に主人公三船鶴がやってきます。幼い頃に別れた父親に会うために。父親の代わりに彼女を出迎えてくれたのはツネという青年と庭に住む妖精たちでした。そのツネという青年は実は・・・ いなくなった父親を今でも想い続ける母親の姿を見て主人公鶴は人を慕う気持ち、本当の恋を探すためにイギリスに行く。負けそうになる気持ちを抑えながら。そんな彼女を出迎える純粋無垢な妖精たち。そんな彼らが見せるひと夏の夢。なんとなく読み終えたあとに心が温かくなるこの短編。 真夏の夜の夢をどうぞ・・・ |